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脂溶性ビタミンの生理作用を整理

看護師国家試験 第107回 午後 第25問 / 必修問題 / 人体の構造と機能

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第25問

ビタミンと生理作用の組合せで正しいのはどれか。

  1. 1.ビタミンA ----- 嗅覚閾値の低下
  2. 2.ビタミンD ----- Fe 2+ 吸収の抑制
  3. 3.ビタミンE ----- 脂質の酸化防止
  4. 4.ビタミンK ----- 血栓の溶解

対話形式の解説

博士 博士

脂溶性ビタミンの頭文字、何か語呂で覚えとるか?

サクラ サクラ

はい、『DAKE』ですね。D・A・K・Eと覚えました。

博士 博士

よろしい。ではそれぞれの主な働きを答えてみよ。

サクラ サクラ

ビタミンDはカルシウムとリンの吸収促進、骨の形成に働きます。

博士 博士

その通り。欠乏でくる病や骨軟化症、骨粗鬆症を招くのじゃ。

サクラ サクラ

ビタミンAは視覚に関わるロドプシンの材料でしたね。欠乏で夜盲症です。

博士 博士

皮膚や粘膜の上皮を維持する働きもあるぞ。

サクラ サクラ

ビタミンKは血液凝固因子の合成に必要で、欠乏すると出血傾向になります。

博士 博士

新生児メレナの予防にK2シロップを投与する理由じゃな。ワルファリン服用中は納豆を避けるのも同じ理屈じゃ。

サクラ サクラ

そしてビタミンEは…抗酸化作用ですね。

博士 博士

正解。細胞膜の不飽和脂肪酸を酸化から守り、欠乏で溶血性貧血を起こすのじゃ。

サクラ サクラ

選択肢4の『血栓の溶解』は引っかけですね。溶かすのではなく固めるのを助ける側です。

博士 博士

血栓溶解に働くのは体内ではプラスミン、薬剤ではt-PAじゃ。

サクラ サクラ

鉄吸収を助けるビタミンというとCでしたよね?

博士 博士

その通り。Dと混同しないように注意じゃ。

POINT

ビタミンEは脂質の酸化防止に働く抗酸化ビタミンで、欠乏は溶血性貧血を招きます。Aは視覚維持、Dはカルシウム・リン代謝、Kは凝固因子合成が主な作用で、Kは血栓を溶かすのではなく固める側です。脂溶性ビタミンは『DAKE』で覚え、それぞれの欠乏症状もセットで押さえると必修問題で迷いません。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:ビタミンと生理作用の組合せで正しいのはどれか。

解説:正解は 3 です。ビタミンEはトコフェロールとも呼ばれる脂溶性ビタミンで、細胞膜の脂質過酸化を防ぐ強力な抗酸化作用をもちます。欠乏すると赤血球膜の酸化損傷により溶血性貧血を招くことがあります。

選択肢考察

  1. × 1.  ビタミンA ----- 嗅覚閾値の低下

    ビタミンAはレチナールとして視物質ロドプシンの構成成分となり、視覚や上皮組織の維持に関与します。欠乏時の代表的症状は夜盲症で、嗅覚閾値の低下ではありません。

  2. × 2.  ビタミンD ----- Fe 2+ 吸収の抑制

    ビタミンDは活性型(1,25-(OH)2D)となり腸管からのカルシウムとリンの吸収を促進し骨形成を助けます。鉄吸収の抑制作用はありません。

  3. 3.  ビタミンE ----- 脂質の酸化防止

    ビタミンEは細胞膜のリン脂質に存在する不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ抗酸化ビタミンです。欠乏では溶血性貧血や神経症状が現れます。

  4. × 4.  ビタミンK ----- 血栓の溶解

    ビタミンKは肝臓でプロトロンビンや第VII・IX・X因子など血液凝固因子の生成に不可欠です。作用は『凝固促進』であり、血栓溶解ではありません。

脂溶性ビタミンはDAKE(ディーエーケーイー)で覚えると便利。A:視覚・上皮保護、D:Ca・P吸収、E:抗酸化、K:凝固因子合成。水溶性はB群・Cで、B1欠乏の脚気、B12・葉酸欠乏の巨赤芽球性貧血、C欠乏の壊血病が頻出です。ワルファリン服用者はビタミンK含有食品(納豆・青汁)を避ける指導が必要です。

ビタミンEは抗酸化作用、Kは凝固因子合成、Dはカルシウム代謝、Aは視覚維持と作用をセットで覚えるのがコツです。