介護支援専門員の役割
看護師国家試験 第105回 午後 第9問 / 必修問題 / 看護で活用する社会保障
国試問題にチャレンジ
介護支援専門員が行うのはどれか。
- 1.通所介護の提供
- 2.福祉用具の貸与
- 3.短期入所生活介護の提供
- 4.居宅サービス計画の立案
対話形式の解説
博士
今日はケアマネジャーの業務を問う問題じゃ。介護保険制度の要じゃぞ。
サクラ
介護支援専門員って、どんな資格ですか?
博士
2000年の介護保険制度施行と同時に創設された職種で、要介護者や要支援者の相談を受けケアプランを作成する専門職じゃ。都道府県知事が認定・登録する。
サクラ
看護師の資格でもなれるんですか?
博士
なれるぞ。保健・医療・福祉の国家資格保有者か、相談援助業務5年以上の経験者が、実務研修受講試験に合格し実務研修を修了するとなれる。5年ごとの更新研修もある。
サクラ
選択肢の4つを見ると、正解は4の居宅サービス計画の立案ですね。
博士
そうじゃ。ケアプラン作成はケアマネの中核業務で、利用者のアセスメント、目標設定、サービス選定、事業者との調整まで担う。
サクラ
1の通所介護の提供は?
博士
デイサービスのことじゃ。提供するのは介護職員、看護職員、生活相談員、機能訓練指導員などで、ケアマネ自身は提供者ではない。
サクラ
2の福祉用具の貸与は?
博士
福祉用具貸与事業所の業務で、選定相談は福祉用具専門相談員が行う。ケアマネは計画に組み込むが、貸与そのものは事業者の業務じゃ。
サクラ
3の短期入所生活介護は?
博士
ショートステイじゃ。特別養護老人ホーム等で短期間ケアを提供するもので、多職種で実施する。ケアマネはこれを利用計画に組み込む役割。
サクラ
ケアマネジメントのプロセスを教えてください。
博士
アセスメント→プランニング→サービス担当者会議→実施→モニタリング→再アセスメントのサイクルじゃ。定期的な見直しが法で義務づけられておる。
サクラ
ケアプランは何種類ありますか?
博士
居宅サービス計画、施設サービス計画、介護予防サービス計画の3種類。要支援者の介護予防ケアプランは主に地域包括支援センターで作成される。
サクラ
地域包括支援センターの役割は?
博士
市町村が設置する高齢者支援の拠点で、保健師・社会福祉士・主任ケアマネが配置され、総合相談、権利擁護、介護予防ケアマネジメントなどを担うのじゃ。
サクラ
ケアマネの配置基準は?
博士
居宅介護支援事業所では利用者35人に対し1人以上配置する基準がある。
POINT
介護支援専門員(ケアマネジャー)の中核業務は居宅サービス計画の立案です。通所介護や福祉用具貸与、短期入所生活介護の提供は各サービス事業所の職員が行います。ケアマネジメントはアセスメントからモニタリングまでのサイクルで、利用者の自立支援を目的に多職種を調整する役割を担います。介護保険制度の理解は地域看護の基盤です。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:介護支援専門員が行うのはどれか。
解説:正解は 4 です。介護支援専門員(ケアマネジャー)の主要業務は居宅サービス計画(ケアプラン)の立案で、要介護者・要支援者の相談を受け、心身の状況や生活環境を評価し、必要なサービスを組み合わせて計画を作成します。また市町村・サービス事業者・施設との連絡調整やモニタリング、給付管理も行います。介護保険法に基づく資格で、都道府県知事が認定・登録します。
選択肢考察
-
× 1. 通所介護の提供
通所介護(デイサービス)の提供は介護職員、看護職員、生活相談員、機能訓練指導員(理学療法士・作業療法士等)らが行う業務です。
-
× 2. 福祉用具の貸与
福祉用具の貸与は福祉用具貸与事業所が行い、利用者への相談や選定は福祉用具専門相談員が担当します。
-
× 3. 短期入所生活介護の提供
短期入所生活介護(ショートステイ)の提供は介護職員、看護職員、医師、生活相談員などの多職種で行います。
-
○ 4. 居宅サービス計画の立案
居宅サービス計画(ケアプラン)の立案は介護支援専門員の中核業務で、これが正答です。
介護支援専門員になるには、保健・医療・福祉分野の国家資格(看護師、社会福祉士、介護福祉士など)または相談援助業務で5年以上の実務経験を経て、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修を修了する必要があります。5年ごとの更新研修が義務付けられています。ケアプランの種類は居宅サービス計画、施設サービス計画、介護予防サービス計画の3つ。ケアマネジメントプロセスはアセスメント→プランニング→実施→モニタリング→再アセスメントのサイクルで進めます。
介護保険制度における介護支援専門員(ケアマネジャー)の業務内容を理解しているかを問う必修問題です。
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