40兆円の壁を超えた!国民医療費の増え続ける理由
看護師国家試験 第106回 午前 第3問 / 必修問題 / 看護で活用する社会保障
国試問題にチャレンジ
平成25年(2013年)の国民医療費はどれか。
- 1.約400億円
- 2.約4,000億円
- 3.約4兆円
- 4.約40兆円
対話形式の解説
博士
国民医療費について学ぶぞ。数字の桁を間違えんように注意じゃ。
サクラ
国民医療費って、日本全体で1年間に使われる医療費のことですよね?
博士
基本的にはそうじゃ。より正確には『1年度間に医療機関等で傷病の治療に要した費用』の推計額のことじゃな。
サクラ
含まれないものはありますか?
博士
良い着眼点じゃ。正常分娩、健診、予防接種、美容整形、入院時の室料差額、歯科自由診療などは含まれない。あくまで保険診療対象の費用が中心じゃ。
サクラ
平成25年度はいくらだったんですか?
博士
40兆610億円じゃ。初めて40兆円を突破した節目の年度として記憶されている。
サクラ
40兆円……想像がつかない金額です。
博士
国民1人当たりで考えると年間約31.4万円。対GDP比で約8%。かなりの負担じゃよ。
サクラ
何でこんなに増え続けているんですか?
博士
最大の要因は高齢化じゃ。65歳以上が国民医療費の約6割を占めておる。加えて医療技術の高度化、新薬の高額化も押し上げ要因じゃな。
サクラ
財源はどこから来ているんですか?
博士
大きく3つ。保険料が約5割、税金などの公費が約4割、残り約1割が患者の窓口負担じゃ。
サクラ
増え続けると、どんな問題があるんですか?
博士
保険料や税負担の増加、世代間の不公平、医療の持続可能性などが課題じゃ。そこで地域包括ケア、ジェネリック医薬品促進、予防重視へと政策の舵が切られておる。
サクラ
近年はもっと増えているんでしょうか?
博士
令和年間では45兆円前後で推移しておる。コロナ禍での一時的な受診控えで減った年もあったが、長期的には右肩上がりじゃ。
サクラ
看護師にも関係ありますか?
博士
大いにあるぞ。入院日数の適正化、在宅医療・地域包括ケアの推進、重症化予防のための保健指導は、医療費適正化に直結する看護実践じゃ。
サクラ
国試ではどう問われますか?
博士
『国民医療費の総額(約40兆円台)』『1人当たり(30万円前後)』『65歳以上が占める割合(約6割)』あたりが頻出。最新値をキャッチアップしておくのが大事じゃ。
サクラ
桁に気をつけないと選び間違えそうです。
博士
そう、本問でも『約400億円』『約4,000億円』『約4兆円』と紛らわしい選択肢があったな。兆・億の桁をしっかり数えるクセをつけよう。
POINT
平成25年度の国民医療費は40兆610億円で、初めて40兆円を超えた象徴的な年度でした。国民医療費は保険診療にかかる費用の推計であり、正常分娩や健診などは含みません。65歳以上が約6割を占め高齢化の影響が顕著で、財源は保険料・公費・患者負担で構成されます。看護師は在宅医療・地域包括ケアの推進や重症化予防を通じて、医療費の適正化と国民の健康維持の両立に貢献する役割を担います。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:平成25年(2013年)の国民医療費はどれか。
解説:正解は 4 です。国民医療費とは、1年度間に国民が医療機関等に対して傷病の治療で支払った費用を推計したもので、公費・保険給付・患者負担を含む。平成25年度(2013年度)の国民医療費は40兆610億円であり、国民医療費が初めて40兆円を超えた年度として記憶されている。1人当たりでは約31.4万円、対GDP比は約8%前後に達している。
選択肢考察
-
× 1. 約400億円
桁が4桁分足りない。400億円は特定の疾患の年間医療費規模にも満たず、国民全体の医療費としてはあり得ない。
-
× 2. 約4,000億円
自治体の医療関連予算規模であり、日本全体の国民医療費としては少なすぎる。
-
× 3. 約4兆円
国民医療費の1/10程度に過ぎない。おおよそ国民1人当たり年間3万円という計算になり非現実的。
-
○ 4. 約40兆円
平成25年度の国民医療費は40兆610億円で、初めて40兆円を超えた年度。前年比+2.2%で増加が続いている。
国民医療費は正常分娩・健診・予防接種・入院時室料差額・歯科自由診療など保険対象外の費用は含まないことに注意。財源別構成は保険料が約5割、公費約4割、患者負担約1割。年齢階級別では65歳以上が全体の約6割を占め、高齢化の進行に伴い増加傾向が続いている。近年は令和年間に入り45兆円前後で推移している。
国民医療費の規模を『約40兆円』とざっくり記憶しているかを問う問題。平成25年度は40兆円を初めて突破した節目の年度として覚えておきたい。
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