労働力人口ってどのくらい?令和元年の実像に迫る
看護師国家試験 第111回 午前 第1問 / 必修問題 / 看護で活用する社会保障
国試問題にチャレンジ
労働力調査による労働力人口の令和元年(2019年)平均に最も近いのはどれか。
- 1.4,800万人
- 2.5,800万人
- 3.6,800万人
- 4.7,800万人
対話形式の解説
博士
今回は労働力調査の数字を一緒に見ていこう。労働力人口と聞いてピンとくるかい?
サクラ
うーん、働いている人の数ですよね?でも具体的な数字まではあまりイメージできていません…。
博士
そう、ほぼ合っているよ。正確には15歳以上人口のうち『就業者』と『完全失業者』を合わせた人が労働力人口なんだ。
サクラ
就業者だけじゃなく、求職活動をしている失業者も含まれるんですね。
博士
そのとおり。令和元年(2019年)の平均は約6,886万人、つまり選択肢3の『6,800万人』が正解になる。
サクラ
なるほど!だいたい7,000万人近くが働いたり仕事を探したりしているんですね。
博士
4,800万人や5,800万人では少なすぎるし、7,800万人だと15歳以上人口の大半になってしまうから不自然だよね。
サクラ
選択肢の数字を人口規模と照らし合わせて考えれば絞れそうです。
博士
さらに覚えておきたいのは、2019年まで7年連続で労働力人口が増加していた点だ。背景には女性と高齢者の就業率上昇がある。
サクラ
いわゆるM字カーブの谷が浅くなってきている、という話ですね。
博士
よく知っているね。2020年はコロナ禍で減少に転じたけれど、その後再び増加傾向に戻っている。非労働力人口には通学者や家事従事者、高齢者が含まれることも押さえておこう。
サクラ
労働力人口6,800万人台、就業率や失業率とセットで覚えておきます!
POINT
令和元年(2019年)の労働力人口は約6,886万人で、選択肢の中で最も近いのは6,800万人です。労働力人口は15歳以上の就業者と完全失業者の合計を指し、女性・高齢者の就業増加により2013年以降長らく増加傾向にありました。国試では具体的な数字に加え、非労働力人口や完全失業率との違い、経年変化の傾向まで押さえておくことで応用問題にも対応できます。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:労働力調査による労働力人口の令和元年(2019年)平均に最も近いのはどれか。
解説:正解は 3 です。総務省統計局が毎月実施している労働力調査によれば、令和元年(2019年)の労働力人口の年平均は約6,886万人であり、選択肢の中で最も近いのは「6,800万人」です。労働力人口とは、15歳以上人口のうち就業者と完全失業者を合計した数であり、経済活動に参加している人口の規模を示す代表的な指標です。2013年以降は女性や高齢者の労働参加が進み、2019年までは7年連続で増加していましたが、2020年からは新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に減少しました。15歳以上人口から労働力人口を除いた「非労働力人口」は、主に通学者・家事従事者・高齢者などで構成されます。
選択肢考察
-
× 1. 4,800万人
4,800万人では実際の労働力人口より約2,000万人少なく、規模として不適切です。
-
× 2. 5,800万人
5,800万人は実際より約1,000万人少なく、該当しません。バブル期の1990年頃の水準に近い値です。
-
○ 3. 6,800万人
令和元年の労働力人口は約6,886万人であり、選択肢の中で最も近い値です。
-
× 4. 7,800万人
7,800万人では15歳以上人口の大半が労働力となる計算になり過大です。実態と合いません。
労働力人口は『6,800万人台』、就業者数は『6,700万人台』、完全失業率は『2〜3%台』とセットで押さえると国試対策に効果的です。近年は女性の労働参加率上昇と高齢就業者の増加が顕著で、M字カーブも浅くなっています。
労働力調査における令和元年(2019年)の労働力人口の規模を問う統計問題であり、おおよその人口割合を把握しているかが問われています。
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