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血液製剤の保存温度を完全マスター

看護師国家試験 第108回 午前 第41問 / 基礎看護学 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

108回 午前 第41問

20°Cから24°Cで保存するのはどれか。

  1. 1.全血製剤
  2. 2.血漿製剤
  3. 3.赤血球液
  4. 4.血小板製剤

対話形式の解説

博士 博士

今日は第108回午前41問、血液製剤の保存温度の問題じゃ。輸血は医療現場で日常的に扱われる治療じゃから、看護師として正確に知っておく必要があるぞ。

サクラ サクラ

博士、血液製剤ってどれも冷蔵庫で冷やしておくイメージがあります。

博士 博士

その思い込みが落とし穴じゃ。血液製剤は含まれる成分の性質によって、保存温度がまったく違うのじゃよ。20〜24℃という室温付近で保存されるのはどれか、選んでみるかね。

サクラ サクラ

選択肢は全血製剤、血漿製剤、赤血球液、血小板製剤ですね。うーん、血漿は凍結のイメージがあるので違いそうですし…血小板製剤でしょうか。

博士 博士

正解じゃ!正解は4の血小板製剤じゃ。血小板は低温にさらされると形態変化を起こし、生体内での生存能力や止血機能が大きく低下してしまうのじゃ。じゃから20〜24℃で振盪しながら保存するのじゃよ。

サクラ サクラ

振盪って、揺らし続けるってことですか?

博士 博士

そのとおり。血小板は静置しておくと凝集して機能を失うため、専用の血小板振盪器で絶えず穏やかに揺らし続けておる。有効期間もわずか4日間と非常に短いのが特徴じゃ。

サクラ サクラ

他の選択肢はどう違うんですか?

博士 博士

全血製剤と赤血球液は2〜6℃の冷蔵保存で有効期間は21日間。血漿製剤は凝固因子を守るため−20℃以下の凍結保存で1年間有効、使用時には30〜37℃で融解するのじゃ。

サクラ サクラ

なるほど、血小板だけが仲間はずれみたいな条件なんですね。

博士 博士

そのイメージでよいぞ。ちなみに現在は成分献血が主流で、全血製剤はほとんど使われておらん。必要な成分だけを輸血することで、患者の循環負荷も軽減できるのじゃ。

サクラ サクラ

血液製剤ごとに温度と期間を表にして覚えようと思います。

博士 博士

よい心がけじゃ。輸血準備時には製剤の温度管理とともに、患者氏名・血液型・交差適合試験結果の確認を二人でダブルチェックすることも忘れずにの。

POINT

第108回午前41問は血液製剤の保存温度を問う問題で、正解は4の血小板製剤です。血小板製剤のみが20〜24℃で振盪保存され、有効期間は4日間です。赤血球液・全血は2〜6℃で21日間、血漿は−20℃以下で1年間が標準的な条件となります。輸血業務に直結する基本知識として確実に押さえておきたい内容です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:20°Cから24°Cで保存するのはどれか。

解説:正解は 4 です。血液製剤は含まれる成分の性質に応じて保存温度と有効期間が厳密に定められており、血小板製剤のみが室温付近(20〜24℃)で振盪保存される特殊な製剤です。血小板は低温環境にさらされると形態変化を起こし、生体内での止血機能が著しく損なわれるため、冷蔵ではなく室温での保管が必要となります。さらに血小板が凝集して機能を失わないよう、専用の振盪器で絶えず穏やかに揺らしながら管理する点も特徴的です。

選択肢考察

  1. × 1.  全血製剤

    全血製剤は赤血球・血漿・血小板をすべて含む製剤で、保存温度は2〜6℃、有効期間は採血後21日間です。20〜24℃では保存しません。

  2. × 2.  血漿製剤

    新鮮凍結血漿(FFP)は凝固因子の活性維持のため−20℃以下で凍結保存し、有効期間は採血後1年間です。使用時は30〜37℃で融解し、融解後は速やかに輸血します。

  3. × 3.  赤血球液

    赤血球液(RBC)は2〜6℃で冷蔵保存し、有効期間は採血後21日間です。凍結すると溶血するため、低温かつ凍結させない範囲での管理が必要です。

  4. 4.  血小板製剤

    血小板製剤(PC)は20〜24℃で振盪しながら保存する唯一の血液製剤です。有効期間は採血後4日間と短く、低温保存は止血機能を損なうため禁忌です。

血液製剤の保存条件は「赤血球・全血は2〜6℃/21日」「血漿は−20℃以下/1年」「血小板は20〜24℃振盪/4日」とセットで覚えると整理しやすいです。血小板は『唯一の室温製剤・振盪必須・有効期間4日』という三つのキーワードを押さえておくと、臨床現場での輸血管理にも直結します。

血液製剤ごとの保存温度を正確に区別できるかを問う基本問題です。特に血小板製剤の室温振盪保存という特殊性が焦点です。