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1500mLを8時間で点滴 滴下数計算を手順でマスター

看護師国家試験 第109回 午後 第90問 / 基礎看護学 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

109回 午後 第90問

1,500 mL の輸液を朝 9 時からその日の 17 時にかけて点滴静脈内注射で実施する。 20 滴で 1 mLの輸液セットを用いた場合の 1 分間の滴下数を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第 1 位を四捨五入すること。

  1. 1.62 滴/分
  2. 2.63 滴/分
  3. 3.72 滴/分
  4. 4.73 滴/分

対話形式の解説

博士 博士

今日は国試の計算問題定番、点滴滴下数を完全マスターするぞ。

アユム アユム

計算は苦手です…でも現場でも必要ですよね。

博士 博士

安全な輸液管理の基本じゃ。公式は『滴下数(滴/分)=(総量mL×1mLあたり滴数)÷投与時間(分)』じゃ。

アユム アユム

まず投与時間を分に直すんですね。

博士 博士

そう。9時から17時までは何時間?

アユム アユム

8時間です。分に直すと480分。

博士 博士

よし。次に総量1500mLと輸液セット20滴/mLを掛ける。

アユム アユム

1500×20=30000滴ですね。

博士 博士

これを480分で割ると?

アユム アユム

30000÷480=62.5滴/分。

博士 博士

問題文では小数点以下第1位を四捨五入するので…。

アユム アユム

63滴/分!

博士 博士

正解じゃ。選択肢2が答えとなる。

アユム アユム

選択肢62も近いけど、切り捨てじゃなく四捨五入の指示に従う必要があるんですね。

博士 博士

うむ、指示に従うこと。72や73は投与時間を7時間と誤って計算した場合に出てくる値。

アユム アユム

輸液セットの規格って20滴だけじゃないですよね。

博士 博士

成人用は20滴/mL、小児用は60滴/mLじゃ。小児用を使う場合、同じ問題なら答えは3倍の約188滴/分。これは現実的でないので、小児用セットは少量点滴や厳密な速度管理に使う。

アユム アユム

実際に滴下を確認する方法は?

博士 博士

15秒間の滴数を数えて4倍する方法が便利。63滴/分なら15秒で約16滴。

アユム アユム

ポンプを使わない手動点滴でも、定期的な確認が大事なんですね。

博士 博士

過剰投与は心不全患者で肺水腫、過少投与では脱水や薬効不足を招く。計算→セット→確認の流れを徹底する。

アユム アユム

国試で計算ミスしないコツはありますか?

博士 博士

時間を必ず分に換算すること、輸液セットの規格を確認すること、四捨五入か切り捨てかの指示を読むこと、この3点で事故は防げる。

POINT

点滴滴下数の計算は『(総量mL×1mLあたり滴数)÷投与時間(分)』の公式で解きます。本問では1500mL×20滴÷480分=62.5滴/分、小数点以下第1位を四捨五入して63滴/分が正解です。輸液セットには成人用20滴/mLと小児用60滴/mLがあり、規格の取り違えは重大事故につながります。看護師は計算力に加え、15秒あたりの滴数確認や輸液ポンプの使用、定期的な残量・速度チェックで、過剰・過少投与を防ぐ責任を担います。基礎的な計算手順を習慣化することが安全な輸液管理の第一歩です。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:1,500 mL の輸液を朝 9 時からその日の 17 時にかけて点滴静脈内注射で実施する。 20 滴で 1 mLの輸液セットを用いた場合の 1 分間の滴下数を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第 1 位を四捨五入すること。

解説:正解は 2 の63滴/分です。計算手順は次の通り。投与時間は9時から17時までの8時間=480分。1分あたり投与量=1500mL÷480分=3.125mL/分。20滴で1mLの輸液セットなので、1分あたり滴下数=3.125×20=62.5滴/分。小数点以下第1位を四捨五入して63滴/分となります。公式にまとめると『滴下数=(総量mL×1mLあたり滴数)÷投与時間(分)』で計算できます。

選択肢考察

  1. × 1.  62 滴/分

    62.5を切り捨てる処理は誤り。問題文の指示では小数点以下第1位を四捨五入するため63が正しい。

  2. 2.  63 滴/分

    1500mL÷480分×20滴=62.5滴/分を四捨五入して63滴/分。成人用輸液セット(20滴/mL)の計算で頻出。

  3. × 3.  72 滴/分

    時間を7時間として計算すると約71.4滴/分となるが、9時〜17時は8時間なので誤り。

  4. × 4.  73 滴/分

    同じく時間設定の誤りから生じる値で、正しくは8時間で計算する。

輸液セットは成人用(20滴=1mL)と小児用(60滴=1mL)がある。滴下数の実地確認では、15秒間の滴数を数えて4倍する方法が便利(例:63滴/分なら15秒で約16滴)。過剰投与・過少投与は肺水腫や脱水、薬効不足につながるため、シリンジポンプ・輸液ポンプを併用し、定期的に滴下速度と残量を確認することが安全管理上重要である。

輸液セットの規格(20滴/mL)、投与時間、総量から滴下数を計算し、四捨五入の指示に従う計算問題。