輸液の滴下数計算を攻略しよう
看護師国家試験 第113回 午後 第90問 / 基礎看護学 / 診療に伴う看護技術
国試問題にチャレンジ
20滴で1mLの輸液セットを用いて500mLの輸液を3時間30分かけて実施する場合の1分間の滴下数を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
- 1.35滴
- 2.42滴
- 3.48滴
- 4.53滴
- 5.58滴
対話形式の解説
博士
今日は輸液の滴下数計算じゃ。
アユム
計算問題は苦手です。
博士
公式はひとつ、総量÷時間×1mLあたり滴下数じゃ。
アユム
500mLを3時間30分で、成人用20滴/mLですね。
博士
まず3時間30分を分に直すとどうなる。
アユム
60×3+30で210分です。
博士
よしよし。次に500を210で割ってみよ。
アユム
約2.38mLになります。1分あたりの量ですね。
博士
そうじゃ。これに20滴を掛けると。
アユム
2.38×20=47.619…になりました。
博士
小数第1位を四捨五入すると。
アユム
48滴です。
博士
正解じゃ。暗算のコツもあるぞ。1時間あたり何mLかを出して3で割る方法じゃ。
アユム
500÷3.5=約143mL/時、143÷3は約48ですね。
博士
そのとおり。成人用セットなら時間あたりmLを3で割るのが速い。
アユム
小児用は60滴/mLなので別計算ですね。
博士
そうじゃ。小児用では同じ式で60を掛けることを忘れるなよ。
POINT
本問では総量500mL、時間210分、20滴/mLを公式に当てはめ47.6滴を得て、四捨五入で48滴を導きます。成人用と小児用で滴下係数が異なる点、分換算を忘れない点、四捨五入の位に注意する点が頻出ポイントです。暗算では1時間あたりmLを3で割る方法が成人用セットで使えます。臨床でも滴下数を素早く確認する能力は安全な輸液管理に直結します。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:20滴で1mLの輸液セットを用いて500mLの輸液を3時間30分かけて実施する場合の1分間の滴下数を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解説:正解は3の48滴です。総輸液量500mLを210分で割ると1分あたり約2.38mL、これに1mLあたりの滴下数20滴を掛けると47.6滴となり、四捨五入して48滴となります。
選択肢考察
-
× 1. 35滴
滴下が遅すぎて500mLを3時間30分では投与しきれません。計算値47.6に達しません。
-
× 2. 42滴
計算値より少なく、指定時間内に必要量を投与できません。
-
○ 3. 48滴
計算式「総量(mL)÷時間(分)×1mLあたり滴下数」に当てはめると500÷210×20=47.619…となり、小数第1位を四捨五入して48滴が導かれます。
-
× 4. 53滴
滴下が速く、予定時間より早く投与が終了してしまいます。過剰速度となり、心負荷などのリスクがあります。
-
× 5. 58滴
計算値より大幅に多く、約10分以上早く終了してしまう速度です。安全な投与速度ではありません。
成人用輸液セット(20滴=1mL)と小児用セット(60滴=1mL)の違いに注意しましょう。小児用では同条件で60滴/mLを用い、計算結果は成人用の3倍となります。暗算式として「1時間あたりmL÷3=1分あたり滴下数(成人用)」と覚える方法もあります。
輸液の滴下数計算の基本公式を正確に適用できるか、単位換算と四捨五入のルールを守れるかを問う計算問題です。
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