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血管造影画像から冠動脈の特徴を読み取るのじゃ

看護師国家試験 第104回 午前 第79問 / 人体の構造・機能 / 循環器系

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第79問

血管造影写真を以下に示す。造影部位で正しいのはどれか。

血管造影写真を以下に示す。造影部位で正しいのはどれか。
  1. 1.脳動脈
  2. 2.冠動脈
  3. 3.肺動脈
  4. 4.肝動脈
  5. 5.腎動脈

対話形式の解説

博士 博士

血管造影は造影剤で血管を描出する検査じゃ。何を見て部位を判別すると良い?

サクラ サクラ

血管の走行と分岐のパターンですね。

博士 博士

その通り。今回は心臓を包み込むような血管像が見えるはずじゃ。

サクラ サクラ

それは冠動脈の特徴的な像ですね。

博士 博士

正解じゃ。左冠動脈は前下行枝と回旋枝に分かれ、心臓を覆うように広がる。

サクラ サクラ

選択肢1の脳動脈はどう違いますか?

博士 博士

頭蓋内のウィリス動脈輪を中心に樹枝状に広がる像じゃから一目で違うぞ。

サクラ サクラ

選択肢3の肺動脈はどうですか?

博士 博士

右室から両肺野へ放射状に広がる太い血管像じゃな。

サクラ サクラ

選択肢4の肝動脈は?

博士 博士

腹腔動脈から分かれて肝臓内で樹枝状に広がる像じゃ。

サクラ サクラ

選択肢5の腎動脈は腹部大動脈から左右に分かれますね。

博士 博士

腎実質内の弓状動脈まで描出されるのが特徴じゃ。

サクラ サクラ

心臓を包む像は冠動脈以外にあり得ませんね。

博士 博士

その通りじゃ。前下行枝と回旋枝が心臓を取り囲むように走行する。

サクラ サクラ

看護のポイントもありますか?

博士 博士

検査後の穿刺部止血、造影剤腎症、アレルギー、出血の観察が必須じゃ。

POINT

血管造影は造影剤を用いて血管を描出する検査で、走行と分岐パターンから部位を識別します。心臓を取り囲むように前下行枝と回旋枝が描出される画像は左冠動脈造影の典型像です。脳動脈、肺動脈、肝動脈、腎動脈はそれぞれ解剖学的に異なる特徴的な走行を示します。看護では検査後の止血、造影剤腎症、アレルギーの観察が重要です。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:血管造影写真を以下に示す。造影部位で正しいのはどれか。

解説:正解は2です。心臓を取り囲むように左前下行枝と回旋枝が分岐していく像は、左冠動脈造影に特徴的な所見です。

選択肢考察

  1. × 1.  脳動脈

    脳動脈造影では頭蓋内にウィリス動脈輪を中心とした樹枝状血管が描出され、心臓を覆うような走行は見られません。

  2. 2.  冠動脈

    左冠動脈は大動脈バルサルバ洞から起始し、左主幹部から前下行枝と回旋枝に分岐して心臓を取り囲むように走行します。画像はその典型像です。

  3. × 3.  肺動脈

    肺動脈造影では右心室から肺へ向かう太い血管が両肺野に放射状に分岐する所見が得られます。

  4. × 4.  肝動脈

    肝動脈造影では腹腔動脈から分岐する血管が肝臓内で樹枝状に広がる像が描出されます。

  5. × 5.  腎動脈

    腎動脈造影では腹部大動脈から左右に分かれる血管と腎実質内の弓状動脈が描出されます。

冠動脈造影(CAG)は虚血性心疾患の診断と治療に不可欠です。大腿動脈や橈骨動脈からカテーテルを挿入し、左冠動脈と右冠動脈を分けて造影します。検査後は穿刺部の止血と出血、血腫、造影剤腎症、アレルギーなどの観察が看護のポイントです。

血管造影画像から造影部位を解剖学的特徴に基づいて判別する力が問われています。