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着床期のホルモンといえば?性周期の復習

看護師国家試験 第107回 午前 第69問 / 人体の構造・機能 / 生殖器系

国試問題にチャレンジ

107回 午前 第69問

性周期が規則的で健常な成人女性において、着床が起こる時期に血中濃度が最も高くなるホルモンはどれか。

  1. 1.アルドステロン
  2. 2.プロゲステロン
  3. 3.エストラジオール
  4. 4.黄体形成ホルモン< LH >
  5. 5.卵胞刺激ホルモン< FSH >

対話形式の解説

博士 博士

性周期は月経周期ともいうが、何日周期で何期に分けられるんじゃ?

サクラ サクラ

28日周期モデルで、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4期に分かれます。

博士 博士

着床が起こるのはいつ頃じゃ?

サクラ サクラ

受精後6〜7日目なので、排卵後約1週間、月経周期でいうと21〜23日目あたりの黄体期中期です。

博士 博士

その時期に血中で最も高いホルモンは?

サクラ サクラ

プロゲステロンです。排卵後の黄体から分泌されます。

博士 博士

プロゲステロンの作用を整理して言えるかの?

サクラ サクラ

子宮内膜を分泌期に変化、基礎体温上昇、乳腺発達、子宮収縮抑制、ゴナドトロピン分泌抑制などです。

博士 博士

なぜ体温が上がるんじゃ?

サクラ サクラ

プロゲステロンが視床下部の体温調節中枢に作用して、セットポイントを0.3〜0.5度上げるためです。基礎体温の高温相ですね。

博士 博士

エストラジオールはいつピークじゃ?

サクラ サクラ

排卵直前の卵胞期後期です。黄体期にも二次的に上がりますが、着床時期のピークはプロゲステロンです。

博士 博士

LHサージは何の合図?

サクラ サクラ

排卵のトリガーです。LHサージから約36時間後に排卵が起こります。

博士 博士

FSHはいつ高値になる?

サクラ サクラ

月経直後の卵胞期前半です。卵胞の発育を促進します。

博士 博士

妊娠が成立した場合、プロゲステロンはどうなる?

サクラ サクラ

受精卵が着床すると絨毛からhCGが分泌され、これが黄体を刺激して妊娠黄体となり、プロゲステロン分泌が維持されます。

博士 博士

妊娠中期以降はどうなるんじゃ?

サクラ サクラ

胎盤が形成されるとプロゲステロンの主要な産生臓器が黄体から胎盤に移行します。

博士 博士

アルドステロンは性周期と関係あるかのう?

サクラ サクラ

ありません。副腎皮質からの鉱質コルチコイドで、血圧と電解質を調整するホルモンです。

博士 博士

低体温相から高温相への移行は何を意味するかの?

サクラ サクラ

排卵が起こってプロゲステロン分泌が始まったサインです。基礎体温測定で排卵日を推定できます。

サクラ サクラ

基礎体温表は不妊治療や自然避妊で使われますよね。

博士 博士

その通りじゃ。性周期とホルモンを結びつけて理解することが国試合格の近道じゃ。

POINT

着床時期は排卵後6〜7日目の黄体期中期で、血中濃度が最も高いホルモンはプロゲステロンです。黄体から分泌され子宮内膜を分泌期へ変化させ、妊娠成立を支えます。エストラジオールは排卵前、LHは排卵直前、FSHは卵胞期前半がピーク、と時期別に整理して覚えましょう。アルドステロンは副腎皮質ホルモンで性周期と無関係です。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:性周期が規則的で健常な成人女性において、着床が起こる時期に血中濃度が最も高くなるホルモンはどれか。

解説:正解は2です。受精卵の着床は排卵後およそ6〜7日目に起こり、この時期は月経周期の黄体期中期にあたります。排卵後の黄体から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)はこの時期に血中濃度がピークに達し、子宮内膜を受精卵の着床に適した分泌期へと変化させる役割を果たします。

選択肢考察

  1. × 1.  アルドステロン

    アルドステロンは副腎皮質球状層から分泌される鉱質コルチコイドで、腎尿細管でのナトリウム再吸収とカリウム排泄を促進し、血圧・体液量を調整するホルモンです。性周期とは関連しません。

  2. 2.  プロゲステロン

    プロゲステロンは排卵後の黄体から分泌される黄体ホルモンで、血中濃度は排卵後6〜8日目にピークを示します。子宮内膜を分泌期に変え、基礎体温を上昇させ、妊娠成立時には妊娠維持にも働きます。

  3. × 3.  エストラジオール

    エストラジオールはエストロゲンの主成分で、排卵直前の卵胞期後期にピークを示します。黄体期にも二次的ピークがありますが、着床時期の最高値ホルモンはプロゲステロンです。

  4. × 4.  黄体形成ホルモン< LH >

    LHは下垂体前葉から分泌され、排卵の約36時間前に急激に増加するLHサージを起こします。このLHサージが排卵の引き金で、着床時期には低値に戻っています。

  5. × 5.  卵胞刺激ホルモン< FSH >

    FSHは卵胞の発育を促すホルモンで、月経直後の卵胞期前半に高値となります。排卵後は黄体からのプロゲステロン・エストロゲンによるネガティブフィードバックで低下します。

月経周期28日モデルでは、月経期(1〜5日)、卵胞期(6〜13日)、排卵期(14日頃)、黄体期(15〜28日)と分類されます。受精は排卵日前後、着床は受精後6〜7日目、つまり黄体期中期に起こります。この時期はプロゲステロンが最高値、基礎体温も高温相で、妊娠成立時はhCGが黄体を刺激して妊娠黄体を維持します。

月経周期と各ホルモンの分泌時期の関係、特に着床時期における黄体ホルモンの役割を理解しているかを問う問題です。