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舌の味蕾分布を整理しよう

看護師国家試験 第113回 午前 第27問 / 人体の構造・機能 / 感覚器系

国試問題にチャレンジ

113回 午前 第27問

舌の模式図を示す。 味蕾が少ない部位はどれか。

舌の模式図を示す。 味蕾が少ない部位はどれか。
  1. 1.
  2. 2.
  3. 3.
  4. 4.

対話形式の解説

博士 博士

今日は舌の味蕾の分布について学ぶぞい。舌の乳頭はいくつ種類があるか分かるかの?

サクラ サクラ

糸状乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、有郭乳頭の4つですよね。

博士 博士

その通りじゃ。このうち味蕾がないのはどれか分かるかの?

サクラ サクラ

糸状乳頭です。味蕾はありません。

博士 博士

そうじゃ。では糸状乳頭はどこに多く分布しておるかの?

サクラ サクラ

舌背の中央部に密に分布しています。

博士 博士

だから舌の真ん中は味を感じにくいのじゃ。

サクラ サクラ

舌尖には茸状乳頭があって、甘味を感じやすいのですね。

博士 博士

うむ。舌根のあたりには大きな有郭乳頭があり、苦味を受容するのじゃ。

サクラ サクラ

側縁の葉状乳頭は酸味ですね。

博士 博士

その通り。なお実際にはどの部位でも五味を感じられるが、感度に違いがあるということじゃ。

サクラ サクラ

ちなみに味覚はどの神経で伝わりますか?

博士 博士

舌の前2/3は顔面神経の鼓索神経、後1/3は舌咽神経じゃ。味覚伝導路もしっかり押さえておくとよいぞい。

サクラ サクラ

分かりました、解剖とあわせて整理します。

POINT

味蕾は茸状乳頭・葉状乳頭・有郭乳頭に存在しますが、舌背中央部の糸状乳頭には味蕾がないため、②の部位が最も味蕾の少ない場所となります。舌尖は甘味、側縁は酸味、舌根付近は苦味を感じやすい部位です。味覚伝導を担う脳神経と合わせて覚えると、感覚器領域の出題に幅広く対応できます。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:舌の模式図を示す。 味蕾が少ない部位はどれか。

解説:正解は2です。舌背中央部には糸状乳頭が密に分布しますが、糸状乳頭には味蕾が存在しないため、他の部位に比べて味蕾の数が極端に少なく味を感じにくい領域となります。

選択肢考察

  1. × 1.  ①

    ①は舌尖にあたります。茸状乳頭が分布し味蕾も多く、特に甘味を感じやすい部位とされているため、味蕾が少ないとはいえません。

  2. 2.  ②

    ②は舌背中央部です。ここには味蕾をもたない糸状乳頭が広く分布しており、味覚の受容よりも食塊の移送や舌の形状維持に寄与しているため、味蕾が少ない部位となります。

  3. × 3.  ③

    ③は舌根に近い部位で、大きな有郭乳頭が並んでおり味蕾が豊富です。苦味を感じ取りやすく、嘔吐反射にも関与する領域です。

  4. × 4.  ④

    ④は舌側縁にあたり葉状乳頭がみられます。味蕾も多く、酸味や塩味を感じやすい部位のため、味蕾が少ない部位には該当しません。

味蕾が受容する基本味は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つで、どの味も味蕾があれば感知できますが、部位ごとに感度が異なります。味覚は主に顔面神経(鼓索神経)と舌咽神経、迷走神経により中枢へ伝えられます。

舌の乳頭の種類と味蕾の分布を正しく理解しているかを問う、解剖学・感覚器系の基礎問題です。