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トリアージタグの装着優先順位

看護師国家試験 第105回 午前 第79問 / 看護の統合と実践 / 災害と看護

国試問題にチャレンジ

105回 午前 第79問

トリアージタグを装着する部位の優先順位で適切なのはどれか。

  1. 1.頸部 → 右手 → 左手 → 右足 → 左足
  2. 2.頸部 → 左手 → 左足 → 右手 → 右足
  3. 3.右手 → 右足 → 左手 → 左足 → 頸部
  4. 4.右手 → 左手 → 右足 → 左足 → 頸部
  5. 5.左手 → 右手 → 左足 → 右足 → 頸部

対話形式の解説

博士 博士

災害看護の定番問題じゃ。トリアージタグを装着する部位の優先順位を問うておる。

サクラ サクラ

たしか手から足、右から左という順でしたよね。

博士 博士

うむ、正解は4番、「右手→左手→右足→左足→頸部」じゃ。全員が同じ位置にあることで、現場で素早く視認できるメリットがある。

サクラ サクラ

なぜ右手が第一選択なんですか。

博士 博士

多くの人が右利きで、搬送する側も右側から確認しやすいこと、脈拍測定の利き手に近いことなど実務的理由じゃ。右手が外傷や切断で使えない場合は左手、次に右足、左足、最後に頸部の順に変えていく。

サクラ サクラ

頸部が最後なのはなぜですか。

博士 博士

頸部は気管挿管や頸椎保護、観察の妨げになりやすいからじゃ。四肢が全て使えないやむを得ない場合にのみ頸部に装着する。

サクラ サクラ

タグは体に直接つけるんですね。

博士 博士

そう、必ず身体に固定する。衣服や担架に付けると取り違えの原因になる。

サクラ サクラ

トリアージ自体の分類は覚えていますか。

博士 博士

START法ではカテゴリー0が黒(死亡・救命困難)、Ⅰが赤(最優先)、Ⅱが黄(待機的)、Ⅲが緑(軽症・歩行可)の4色じゃ。判定は歩行可否、呼吸、循環、意識の順で行う。

サクラ サクラ

再判定が必要なときはどうしますか。

博士 博士

古いタグは外さず、重ねて新しいタグを装着する。経時的な変化が分かり、医療の連続性が保たれる。

サクラ サクラ

START法の具体的な流れをもう少し教えてください。

博士 博士

まず「歩けますか」で歩ければ緑。歩けない者に呼吸を確認し、なければ気道確保し再評価、それでも呼吸なしは黒、あり呼吸数30回/分以上は赤。呼吸正常なら橈骨動脈触知やCRTで循環を判断し、弱ければ赤、正常なら意識レベルで赤か黄を判定する、という流れじゃ。

サクラ サクラ

看護師はトリアージを行う役割はあるんですか。

博士 博士

原則として医師や救急救命士が担当するが、災害現場や大規模病院では看護師も1次トリアージを行うことがある。日頃から訓練しておくことが重要じゃ。

サクラ サクラ

右から左、手から足、最後に頸部。しっかり覚えました。

POINT

トリアージタグは災害時に傷病者の重症度を色分けし搬送・治療優先度を共有するための標識で、装着部位は「右手→左手→右足→左足→頸部」の順とされています。身体に直接装着し、再判定時は古いタグを重ねて経過を残します。START法ではⅠ赤、Ⅱ黄、Ⅲ緑、0黒の4色に分類し、看護師も災害看護で一次トリアージを担う場面があります。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:トリアージタグを装着する部位の優先順位で適切なのはどれか。

解説:正解は 4 です。トリアージタグの装着優先順位は「右手→左手→右足→左足→頸部」と決められています。右から左、上肢から下肢、最後に頸部という順で、外傷部位を避けつつ全員に同じ位置につけることで、搬送時の視認性と統一性を確保します。タグは取り外さず、重ねて新しいタグを追加し、経時的な変化を記録できるようにします。

選択肢考察

  1. × 1.  頸部 → 右手 → 左手 → 右足 → 左足

    頸部は四肢が使えない場合の最後の選択肢であり、優先順位の1番目にはなりません。

  2. × 2.  頸部 → 左手 → 左足 → 右手 → 右足

    優先は右上肢からで左から始めることはなく、頸部も最後の選択肢のため誤りです。

  3. × 3.  右手 → 右足 → 左手 → 左足 → 頸部

    上肢をすべて確認してから下肢に移る原則に反しており、右手の次は左手が正しい順序です。

  4. 4.  右手 → 左手 → 右足 → 左足 → 頸部

    「右から左、手から足、最後に頸部」という標準的なトリアージタグ装着順で、最も妥当な順序です。

  5. × 5.  左手 → 右手 → 左足 → 右足 → 頸部

    右から始めるのが原則で、左から始めることはないため誤りです。

トリアージは災害時に限られた医療資源を最も効率的に配分するため、傷病者を重症度・緊急度で分類する手法です。START法が代表的で、黒(0・死亡または救命困難)、赤(Ⅰ・最優先治療群)、黄(Ⅱ・待機的治療群)、緑(Ⅲ・軽症、歩行可能)の4色で分類します。判定は呼吸、循環、意識の順で30秒以内に行い、タグの色区分は下部のもぎり式になっています。装着位置は右手首が第一選択で、外傷や切断があれば左手→右足→左足→頸部の順に変更します。服や担架ではなく必ず身体に装着し、再判定時は古いタグを外さず重ねて装着します。

災害時のトリアージタグ装着部位と優先順序を正確に理解しているかを問う問題です。