周産期死亡率の定義と近年の数値
看護師国家試験 第105回 午後 第52問 / 母性看護学 / 母性看護の対象と社会・環境
国試問題にチャレンジ
日本の平成24年(2012年)における周産期死亡率(出産千対)について正しいのはどれか。
- 1.2
- 2.4
- 3.6
- 4.8
対話形式の解説
博士
この問題は母子保健統計の定番じゃ。周産期死亡率とは、妊娠満22週以後の死産数と早期新生児死亡数を合わせ、出生数と22週以後の死産数の合計で割って千を掛けた値なんじゃ。
アユム
新生児死亡率とは分母も分子も違うんですね。
博士
その通りじゃ。新生児死亡率は生後4週未満の死亡を出生千対で見る指標じゃが、周産期死亡率は死産も含めて母体側と新生児側の両面を評価できるんじゃよ。
アユム
平成24年の実際の値はどれくらいだったのでしょう。
博士
平成24年の周産期死亡率は出産千対4.0前後で、選択肢の中では2番の『4』が最も近いのじゃ。日本は世界でもトップクラスに低い国なんじゃぞ。
アユム
選択肢1の『2』や3の『6』はどう考えればいいですか。
博士
『2』はここ数年さらに医療が進んで近づいてきた水準じゃが2012年当時はまだ到達していない。『6』は1990年代前半の水準、『8』はさらに古い昭和後半の値なんじゃ。歴史的推移を覚えておけば除外できるぞ。
アユム
どうしてこんなに低下してきたのでしょうか。
博士
周産期母子医療センターの整備、母体搬送システムの充実、新生児集中治療室(NICU)の普及、妊婦健診の公費助成などが大きい。ハイリスク妊娠を早期に拾い上げて高次施設へつなげる仕組みが機能しているんじゃ。
アユム
国際比較ではどうなっていますか。
博士
OECD諸国の中でも日本は最低水準で、北欧諸国と並んでいる。ただし各国で定義が微妙に異なるので比較時には注意が必要じゃ。
アユム
数字を覚えるコツはありますか。
博士
『周産期は4前後、乳児死亡は2前後、妊産婦死亡は10万対3〜4』と語呂で押さえておくと国試で迷わないぞ。
アユム
よくわかりました。試験では最新値と出題年の両方を意識します。
博士
その姿勢が大切じゃ。統計問題は出題年を必ず確認するんじゃぞ。
POINT
周産期死亡率は妊娠22週以後の死産と早期新生児死亡を合算した指標で、平成24年の日本では出産千対4.0前後でした。選択肢では『4』が最も近く正解となります。低値の背景には周産期医療ネットワークの整備があり、国試では数値とともに定義まで問われるため、分母に死産が入る点をしっかり押さえましょう。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:日本の平成24年(2012年)における周産期死亡率(出産千対)について正しいのはどれか。
解説:正解は 2 です。周産期死亡率は「妊娠満22週以後の死産+早期新生児死亡(生後1週未満)」の合計数を、「出生数+妊娠満22週以後の死産数」で割って1000を掛けた指標です。平成24年(2012年)の日本の周産期死亡率は出産千対4.0前後であり、選択肢の中では『4』が最も近い値となります。戦後一貫して低下しており、世界でも最低水準を保っています。
選択肢考察
-
× 1. 2
2012年の実測値(約4.0)より低く、近年の実績と一致しません。2023年前後でようやく3台前半に下がった水準です。
-
○ 2. 4
平成24年の周産期死亡率は出産千対4.0であり、選択肢の中で最も実数に合致します。
-
× 3. 6
6は平成初期(1990年代)の水準で、2012年時点では大幅に低下しているため不適切です。
-
× 4. 8
8は昭和60年(1985年)頃の値であり、現行の統計とは乖離しています。
周産期死亡の定義はWHOと日本で異なり、日本の人口動態統計では妊娠満22週以後としています。分母にも死産数が加わる点が新生児死亡率と違うポイントです。低下の背景には周産期医療ネットワークの整備や母体搬送システムの普及があります。
周産期死亡率の定義と、平成24年の日本の実測値(約4前後)を押さえているかを問う問題です。
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