健やか親子21第2次 基盤課題Bの学童期・思春期指標を押さえよう
看護師国家試験 第109回 午後 第89問 / 母性看護学 / 母性看護の対象と社会・環境
国試問題にチャレンジ
健やか親子 21(第 2 次)の基盤課題Bのうち、学童期・思春期の課題の指標となっているのはどれか。2 つ選べ。
- 1.十代の喫煙率
- 2.十代の自殺死亡率
- 3.十代の定期予防接種の接種率
- 4.児童・生徒における不登校の割合
- 5.児童・生徒におけるむし歯(う歯)の割合
対話形式の解説
博士
今日は母子保健の国民運動計画『健やか親子21(第2次)』を整理するぞ。
サクラ
名前は聞きますが、どんな計画なんですか?
博士
母子の健康水準を向上させるために、国と自治体、医療・保健関係者が連携して取り組む計画じゃ。平成13年の第1次を経て、平成27年から令和6年までが第2次となる。
サクラ
どんな課題構成ですか?
博士
3つの基盤課題と2つの重点課題じゃ。基盤課題Aは切れ目のない妊産婦・乳幼児への保健対策、基盤課題Bは学童期・思春期から成人期に向けた保健対策、基盤課題Cは子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり。
サクラ
重点課題は?
博士
『育てにくさを感じる親に寄り添う支援』と『妊娠期からの児童虐待防止対策』の2つじゃ。
サクラ
今回の問題は基盤課題Bですね。どんな指標があるんですか?
博士
健康水準指標として十代の自殺死亡率、人工妊娠中絶率、性感染症罹患率、痩身傾向児・肥満傾向児割合、歯肉炎のある十代の割合。健康行動指標として十代の喫煙率、飲酒率、朝食欠食率が並ぶ。
サクラ
だから選択肢1の喫煙率と2の自殺死亡率が正解ですね。
博士
そうじゃ。
サクラ
十代の定期予防接種の接種率は?
博士
予防接種は基盤課題A側の参考指標で、乳幼児対象じゃ。十代の接種率は健やか親子21には設定されていない。
サクラ
不登校は?
博士
文部科学省の学校基本調査で扱うが、健やか親子21の指標には含まれていない。
サクラ
むし歯は?
博士
『むし歯のない3歳児の割合』は基盤課題Aの指標。学童期のむし歯割合は学校保健統計。同じ歯の健康でも担当する統計が違うのじゃ。
サクラ
細かいですね、整理しておかないと混乱します。
博士
国試では『どの基盤課題に属するか』を問われる頻出パターン。基盤課題Aは乳幼児、Bは学童期・思春期、Cは地域づくり、と意識すると解きやすい。
サクラ
看護職は健診や保健指導、学校保健で計画の目標と直接つながる仕事をしているんですね。
POINT
健やか親子21(第2次)は2015〜2024年度の母子保健運動計画で、3つの基盤課題と2つの重点課題を軸に指標を設定しています。基盤課題Bは学童期・思春期から成人期への保健対策で、十代の自殺死亡率や喫煙率が指標に含まれます。十代の定期予防接種や不登校割合は別管轄、むし歯は基盤課題Aの3歳児や学校保健統計に分かれる点を押さえます。看護師は乳幼児健診・学校保健・思春期外来などで指標改善に直接関わるため、どの課題にどの指標が属するかを整理し、臨床・地域活動に結びつける視点が重要です。
解答・解説
正解は 1 ・ 2 です
問題文:健やか親子 21(第 2 次)の基盤課題Bのうち、学童期・思春期の課題の指標となっているのはどれか。2 つ選べ。
解説:正解は 1 と 2 です。『健やか親子21(第2次)』は平成27年度から令和6年度までを計画期間とする母子保健の国民運動計画で、3つの基盤課題(A:切れ目のない妊産婦・乳幼児への保健対策、B:学童期・思春期から成人期に向けた保健対策、C:子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり)と2つの重点課題から構成されます。基盤課題Bの指標には、健康水準として十代の自殺死亡率、人工妊娠中絶率、性感染症罹患率、痩身傾向児・肥満傾向児の割合、歯肉炎のある十代の割合、健康行動として十代の喫煙率、飲酒率、朝食欠食率などが含まれます。
選択肢考察
-
○ 1. 十代の喫煙率
基盤課題Bの健康行動指標。10代での喫煙開始はニコチン依存や生活習慣病リスクを高めるため重要な指標。
-
○ 2. 十代の自殺死亡率
基盤課題Bの健康水準指標。若年層の自殺は喫緊の課題であり、メンタルヘルス対策の評価指標。
-
× 3. 十代の定期予防接種の接種率
定期予防接種の接種率は基盤課題A(乳幼児期)の参考指標。十代の接種率は健やか親子21の指標には設定されていない。
-
× 4. 児童・生徒における不登校の割合
不登校割合は文部科学省の学校基本調査で把握されるが、健やか親子21(第2次)の指標には含まれない。
-
× 5. 児童・生徒におけるむし歯(う歯)の割合
児童・生徒のう歯は学校保健統計で扱う指標。健やか親子21では『むし歯のない3歳児の割合』が基盤課題Aの指標となっている。
健やか親子21(第2次)の重点課題は『育てにくさを感じる親に寄り添う支援』と『妊娠期からの児童虐待防止対策』。第2次は2015〜2024年度で、令和7年度から第3次計画が予定されている。看護職は母子保健法・児童福祉法・母子保健事業(母子健康手帳、乳幼児健診、新生児訪問、養育支援訪問等)と結び付けて指標の意味を押さえたい。
健やか親子21(第2次)の基盤課題Bに含まれる『学童期・思春期』指標を問う定番問題。基盤課題A・Cとの区別が鍵。
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