小児の呼吸様式の発達
看護師国家試験 第108回 午前 第59問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達
国試問題にチャレンジ
小児の呼吸法が、腹式呼吸から成人と同じ胸式呼吸に変化する時期はどれか。
- 1.生後6か月
- 2.3歳
- 3.7歳
- 4.12歳
対話形式の解説
博士
今日は小児の呼吸様式がどう変化していくかを学ぶぞ。
サクラ
博士、新生児や乳児の呼吸は成人と違うんですか?
博士
そうじゃ。新生児は肋骨がほぼ水平で呼吸筋が未発達だから腹式呼吸が中心なんじゃ。
サクラ
正解はどれですか?
博士
正解は3の「7歳」じゃ。7歳頃に成人と同じ胸式呼吸に移行する。
サクラ
なぜ7歳なんですか?
博士
肋骨の下向き傾斜が成人に近づき、肋間筋が発達することで胸郭を効率的に広げられるようになるからじゃ。
サクラ
選択肢1の生後6か月は?
博士
乳児期で腹式呼吸優位じゃ。横隔膜依存の呼吸で、呼吸数も30〜40回/分と多い。
サクラ
選択肢2の3歳は?
博士
3歳は胸腹式呼吸への移行期じゃ。胸と腹を両方使うが、まだ完全な胸式にはならん。
サクラ
選択肢4の12歳は?
博士
12歳では既に胸式呼吸が確立しておる。移行時期としては遅すぎるぞ。
サクラ
呼吸数の目安も変わるんですよね。
博士
そうじゃ。新生児40〜50、乳児30〜40、幼児20〜30、学童18〜20、成人12〜18回/分じゃ。年齢とともに減少するぞ。
サクラ
小児の呼吸の特徴は?
博士
乳幼児は鼻呼吸優位で、鼻閉だけで呼吸困難になりやすい。また気道が狭く分泌物で閉塞しやすいから吸引ケアが重要じゃ。
サクラ
腹式呼吸だと何に気をつけますか?
博士
腹部膨満や便秘で横隔膜の運動が制限されると呼吸困難になりやすい。排便ケアも呼吸管理の一環じゃよ。
サクラ
胸式・腹式の違いって体表でわかりますか?
博士
乳児ではお腹が大きく上下する、学童以上では胸郭の動きが目立つ。観察時の重要な手がかりじゃな。
サクラ
覚え方は?
博士
「腹(新生児〜2歳)→胸腹(幼児)→胸(7歳〜)」とステップで覚えるんじゃ。
サクラ
理解できました、ありがとうございます。
博士
呼吸様式と呼吸数はセットで押さえるのが国家試験攻略のコツじゃぞ。
POINT
小児の呼吸様式は新生児・乳児期の腹式呼吸から幼児期の胸腹式呼吸を経て、7歳頃に成人と同じ胸式呼吸へ移行します。肋骨の傾斜変化と呼吸筋の発達が背景にあり、呼吸数も年齢とともに減少します。乳幼児は鼻呼吸優位で気道が狭いため、鼻閉や分泌物管理が呼吸ケアの要点となります。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:小児の呼吸法が、腹式呼吸から成人と同じ胸式呼吸に変化する時期はどれか。
解説:正解は 3 です。小児の呼吸様式は発達とともに変化し、新生児・乳児期は肋骨が水平で呼吸筋が未発達のため腹式呼吸、幼児期(およそ2〜6歳)は胸腹式呼吸、7歳頃から成人と同じ胸式呼吸へ移行します。肋骨の下向き傾斜と呼吸筋(特に肋間筋)の発達が胸式呼吸への転換を可能にします。
選択肢考察
-
× 1. 生後6か月
生後6か月は乳児期で腹式呼吸が優位です。肋骨が水平で横隔膜に依存した呼吸が中心となり、呼吸数も1分間に30〜40回と多いです。
-
× 2. 3歳
3歳頃は胸腹式呼吸(横隔膜と胸郭の両方を使う)への移行期です。まだ完全な胸式呼吸には至らず、腹式と胸式が混在しています。
-
○ 3. 7歳
7歳頃には肋骨の傾斜が成人に近づき肋間筋が発達するため胸式呼吸が主体となります。学童期以降は成人と同じ呼吸様式となり、呼吸数も18〜20回/分と成人に近づきます。
-
× 4. 12歳
12歳は既に胸式呼吸が確立している学童期後半です。胸式呼吸への移行時期としては遅すぎ、該当しません。
呼吸数の目安は新生児40〜50回/分、乳児30〜40回/分、幼児20〜30回/分、学童18〜20回/分、成人12〜18回/分と年齢とともに減少します。乳幼児は鼻呼吸優位で鼻閉により容易に呼吸困難を生じるため、吸引ケアは重要です。また気道が狭く分泌物で閉塞しやすい、横隔膜優位のため腹部膨満で呼吸に影響、という特徴もあります。
小児の呼吸様式の発達段階(腹式→胸腹式→胸式)の時期を問う問題です。
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