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DENVERⅡで見る6か月児:首すわりから寝返りへ

看護師国家試験 第109回 午前 第55問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達

国試問題にチャレンジ

109回 午前 第55問

日本で用いているDENVERⅡ(デンバー発達判定法)で 6 か月児の 90 %ができるのはどれか。

  1. 1.寝返りをする。
  2. 2.積み木をもちかえる。
  3. 3.喃語様のおしゃべりをする。
  4. 4.自分で食べ物を口へもっていく。

対話形式の解説

博士 博士

今回は乳児の発達評価、DENVERⅡを学ぶぞ。小児看護の定番じゃ。

サクラ サクラ

デンバーⅡって名前は聞きますが、何を評価するんですか?

博士 博士

生後から6歳までの発達をスクリーニングする検査じゃ。4領域あってな、「個人—社会」「微細運動—適応」「言語」「粗大運動」の4つで構成される。

サクラ サクラ

各項目の通過年齢ってどう読むんですか?

博士 博士

各項目は25%・50%・75%・90%の通過月齢が示されておる。つまり25%通過は早い子、90%通過はほとんどの子が達成する目安じゃ。

サクラ サクラ

なるほど。6か月で90%ができるものを選ぶ問題ですね。

博士 博士

うむ。まず発達の順序をおさらいしよう。首すわりが3〜4か月、寝返りが5〜6か月、一人座りが7か月頃、ハイハイが8〜10か月、つかまり立ちが9〜10か月、独歩が12〜15か月じゃ。

サクラ サクラ

寝返りが5〜6か月…選択肢1が当てはまりそうです。

博士 博士

正解。寝返りの90%通過はおおよそ5〜6か月で、6か月児のほとんどができる粗大運動マイルストーンじゃ。

サクラ サクラ

2の積み木の持ち替えはどうですか?

博士 博士

手の持ち替え(transfer)は7〜9か月頃。6か月ではまだ早い。

サクラ サクラ

3の喃語様のおしゃべりは?

博士 博士

規準喃語、つまり「ババ」「ダダ」のような反復音は6〜10か月にかけて出現し、90%通過は10か月前後。6か月時点ではまだ50%台くらいの子が多いのじゃ。

サクラ サクラ

4の自分で食べ物を口に持っていくのは?

博士 博士

これは手づかみ食べに近い動作で、90%通過は8か月前後じゃ。

サクラ サクラ

なるほど、順序を覚えておけば選べますね。

博士 博士

その通り。発達順序は看護師にとって基本知識じゃ。個人差はあるが、目安から大きく外れる場合は精査の対象になる。

サクラ サクラ

DENVERⅡで「要注意」と判定されたらどうするんですか?

博士 博士

「遅れあり」と判定された項目が複数あれば、専門医療機関で精査・必要なら療育につなぐ。乳児健診や地域保健での早期発見に欠かせんのじゃ。

サクラ サクラ

看護師も保健センターで関わる機会が多そうですね。

POINT

DENVERⅡは生後から6歳までの発達を「個人—社会」「微細運動—適応」「言語」「粗大運動」の4領域で評価するスクリーニング検査です。各項目に25〜90%の通過月齢が設定されており、90%通過はほとんどの子が達成できる目安として発達遅延のスクリーニングに用いられます。寝返りは5〜6か月に90%通過し、6か月児のほとんどが獲得する代表的粗大運動マイルストーンです。一方、積み木の持ち替え(7〜9か月)、規準喃語(10か月前後)、自分で食べ物を口へ持っていく動作(8か月前後)はやや後の時期に90%通過します。乳児健診で得られる所見をDENVERⅡに照らして評価し、遅れが疑われれば早期に精査・療育へつなぐことが看護師の重要な役割です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:日本で用いているDENVERⅡ(デンバー発達判定法)で 6 か月児の 90 %ができるのはどれか。

解説:正解は 1 です。DENVERⅡは「個人—社会」「微細運動—適応」「言語」「粗大運動」の4領域で生後から6歳までの発達を評価するスクリーニング検査で、各項目に25%・50%・75%・90%の通過年齢が示されている。寝返りの90%通過月齢はおよそ5〜6か月で、6か月児のほとんどが寝返りを獲得している。

選択肢考察

  1. 1.  寝返りをする。

    寝返りは粗大運動の項目で、90%通過はおよそ5〜6か月。6か月児の90%が獲得している代表的マイルストーンである。

  2. × 2.  積み木をもちかえる。

    左右の手で積み木を持ち替える(transfer)動作は微細運動の項目で、90%通過はおよそ7〜9か月頃。6か月ではまだ早い。

  3. × 3.  喃語様のおしゃべりをする。

    「ダダダ」「バババ」など規準喃語(反復喃語)は生後6〜10か月頃に始まり、90%通過は10か月前後。6か月時点では90%到達とは言えない。

  4. × 4.  自分で食べ物を口へもっていく。

    手づかみ食べに近い動作で、個人—社会領域の項目。90%通過はおよそ8か月前後。6か月児ではまだ達成率は低い。

DENVERⅡの主なマイルストーンの目安:首すわり(3〜4か月)→寝返り(5〜6か月)→一人座り(7か月)→手の持ち替え(7〜9か月)→ハイハイ(8〜10か月)→つかまり立ち(9〜10か月)→独歩(12〜15か月)。国試では「◯か月児の90%ができる」という問い方で粗大運動マイルストーンの順序を確認する形が頻出。

DENVERⅡの粗大運動マイルストーンの順序と90%通過月齢を押さえているかを問う問題。4領域ごとの発達順序の基礎理解が鍵。