乳児の成長発達をおさらい
看護師国家試験 第110回 午後 第54問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達
国試問題にチャレンジ
健康な小児の成長・発達で正しいのはどれか。
- 1.情緒は快から不快が分化する。
- 2.発達とともにレム睡眠の割合は増える。
- 3.体重は出生後1年で出生時の約4倍になる。
- 4.身長は出生後1年で出生時の約1.5倍になる。
対話形式の解説
博士
博士じゃ。今日は乳児期の成長発達を確認するぞ。
アユム
身長は1年でどのくらい伸びるんですか?
博士
出生時50cmが1歳で75cm、約1.5倍じゃ。
アユム
体重は?
博士
3kgが9kgで約3倍じゃよ。4倍は3歳頃じゃ。
アユム
情緒の分化はどうなりますか?
博士
ブリッジスの説では興奮から不快、次に快が分化する順じゃ。
アユム
快からではないんですね。
博士
逆の順序と覚えておくのじゃ。
アユム
レム睡眠の割合は?
博士
新生児で約50%、成人で20〜25%と減っていくぞ。
アユム
ノンレム睡眠が増えるんですね。
博士
その通りじゃ。
アユム
発達評価の指標はありますか?
博士
DENVER II遠城寺式など四領域で評価するぞ。
アユム
4領域って何でしたっけ?
博士
粗大運動・微細運動・言語・社会性じゃ。
POINT
乳児期では身長は出生時の1.5倍、体重は3倍が1年目の目安です。情緒は興奮から不快、快の順に分化し、睡眠は発達とともにノンレム優位へと移行します。身体発育だけでなく4領域の発達評価を組み合わせる視点が重要です。母子手帳の成長曲線と対比する習慣をつけましょう。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:健康な小児の成長・発達で正しいのはどれか。
解説:正解は 4 です。乳児の身長は出生時およそ50cmから1歳でおよそ75cmとなり、約1.5倍に伸びます。体重は約3倍、頭囲も約1.5倍になるのが目安で、乳児健診ではこれらの指標を母子手帳の成長曲線と対比して評価します。
選択肢考察
-
× 1. 情緒は快から不快が分化する。
ブリッジスの情緒分化説では、新生児の興奮状態からまず不快が、次いで快が分化していきます。快から不快ではなく逆の順序です。
-
× 2. 発達とともにレム睡眠の割合は増える。
新生児ではレム睡眠が睡眠時間の約半分を占めますが、発達につれて減少しノンレム睡眠の割合が増えます。成人では約20〜25%程度です。
-
× 3. 体重は出生後1年で出生時の約4倍になる。
体重は1歳で出生時の約3倍(約9kg)が目安です。4倍になるのは3歳頃で、4倍は過大評価となります。
-
○ 4. 身長は出生後1年で出生時の約1.5倍になる。
出生時約50cmが1歳で約75cm、すなわち1.5倍になります。4歳で約2倍、12歳で約3倍と覚えておくと便利です。
体重は1歳で3倍、3歳で4倍、5歳で6倍が目安です。身体発育だけでなく粗大運動・微細運動・言語・社会性の4領域を総合的に評価することがDENVER II等の発達評価の基本となります。
乳児期の身体発育の目安、特に身長が1年で1.5倍になることを問う問題です。
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