乳児の神経反射を見分けよう
看護師国家試験 第110回 午後 第55問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達
国試問題にチャレンジ
生後10か月の健康な乳児にみられる神経反射はどれか。
- 1.吸啜反射
- 2.Moro<モロー>反射
- 3.Landau<ランドー>反射
- 4.探索<ルーティング>反射
対話形式の解説
博士
博士じゃ。今日は生後10か月の反射について考えるぞ。
サクラ
原始反射は残っていていいんですか?
博士
多くは4〜6か月で消えるぞ。10か月で残っていたら発達遅延を疑うのじゃ。
サクラ
ランドー反射はどうですか?
博士
3か月頃出現し1〜2歳まで続く姿勢反射じゃ。
サクラ
だから10か月で見られるのは正常なんですね。
博士
そうじゃ、中枢神経の成熟の証拠じゃよ。
サクラ
吸啜反射は?
博士
出生時からあるが6か月までに消える原始反射じゃ。
サクラ
モロー反射は?
博士
驚いたように両手を広げる反射で、3〜4か月で消失じゃ。
サクラ
探索反射は口唇周辺ですね。
博士
哺乳行動の基盤じゃが、これも4〜6か月で消失じゃ。
サクラ
原始反射と姿勢反射の違いは何ですか?
博士
原始反射は脳幹・脊髄レベル、姿勢反射は大脳の成熟を反映するぞ。
サクラ
姿勢反射の出現で起立や歩行が準備されるんですね。
博士
よく分かったのう。
POINT
生後10か月で観察されるべき反射はランドー反射などの姿勢反射で、原始反射は概ね消失しています。原始反射は中枢神経の未熟さを示し、姿勢反射はその成熟を反映します。消失時期や出現時期の異常は発達障害のサインとなるため、定期健診での評価が重要です。発達段階に応じた観察が看護の基本です。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:生後10か月の健康な乳児にみられる神経反射はどれか。
解説:正解は 3 です。ランドー反射は腹臥位で水平に支えたときに頭部と体幹・下肢を伸展させ、頭を前屈すると体幹・下肢も屈曲する姿勢反射で、生後3〜4か月ごろに出現し1〜2歳ごろまで認められます。生後10か月の乳児ではこの反射が観察されるのが正常です。
選択肢考察
-
× 1. 吸啜反射
原始反射の一つで出生時から存在し、生後4〜6か月ごろに消失します。10か月で残存していれば中枢神経の発達遅延を疑います。
-
× 2. Moro<モロー>反射
大きな音や姿勢変化で両上肢を伸展・外転させたあと抱きつくような動きをする原始反射で、生後3〜4か月ごろに消失します。
-
○ 3. Landau<ランドー>反射
姿勢反射の一種で、生後3か月ごろ出現し1〜2歳まで認められます。中枢神経系の成熟を示す所見で、10か月児で観察されるのは正常です。
-
× 4. 探索<ルーティング>反射
口唇周囲を刺激すると刺激方向に口を開けて頭を向ける原始反射で、生後4〜6か月ごろに消失します。哺乳行動の基盤となります。
原始反射は中枢神経の未熟さを反映し、成熟とともに消失します。代わって立ち直り反射や平衡反応、ランドー反射などの姿勢反射が出現し、起立・歩行の基盤となります。消失時期や出現時期がずれる場合は神経学的評価が必要です。
原始反射と姿勢反射の出現・消失時期を区別できるかを問う問題です。
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