となりで同じ遊びをしてるけど、関わらない?平行遊びの正体
看護師国家試験 第112回 午後 第57問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達
国試問題にチャレンジ
子どもの平行遊びで正しいのはどれか。
- 1.3歳ころまでの主要な遊びである。
- 2.他の子どもが遊ぶ様子を見て楽しむ。
- 3.リーダーの存在や役割の分担がある。
- 4.他の子どもとおもちゃの貸し借りを行う。
対話形式の解説
博士
今日はパーテンの遊びの分類から、平行遊びについて学ぶぞ。
サクラ
パーテンって誰ですか?
博士
アメリカの発達心理学者で、1930年代に子どもの遊びを6段階に分類した人じゃ。『何もしていない行動』『一人遊び』『傍観遊び』『平行遊び』『連合遊び』『協同遊び』の6つじゃな。
サクラ
覚え方はありますか?
博士
ざっくりだが、年齢とともに社会性が育つと考えてよい。0〜1歳は一人遊び中心、2歳前後で傍観、2〜3歳で平行、3〜4歳で連合、4歳以降で協同、というイメージじゃ。
サクラ
平行遊びの特徴は?
博士
同じ場所で同じようなおもちゃを使って遊んでいるのに、互いに関わり合わない、という不思議な段階じゃ。
サクラ
近くにいるのに一緒に遊ばないんですね。
博士
そう、まさに社会性の芽生え前の段階。だから選択肢1『3歳ころまでの主要な遊び』が正解になる。
サクラ
『他の子どもが遊ぶ様子を見て楽しむ』は?
博士
これは傍観遊びじゃな。2歳前後によくみられる。
サクラ
『リーダーの存在や役割分担がある』は?
博士
これは協同遊び。ごっこ遊びで『お母さん役、赤ちゃん役、医者役』と決めたり、ルールのあるゲームを一緒にやるようになるのじゃ。
サクラ
『おもちゃの貸し借り』は?
博士
それは連合遊びじゃ。互いにやりとりはあるが、共通の目標はない。貸し借りや簡単な会話が中心。
サクラ
入院中の子どもにも遊びは必要ですか?
博士
もちろん。遊びは子どもの言語発達・社会性・情緒の発達に不可欠で、入院中のストレス軽減や治療参加の動機づけにもなる。プレパレーションという概念を覚えておこう。
サクラ
発達段階に合った遊びを提供する視点が大切なんですね。
POINT
パーテンは子どもの遊びを発達段階に応じて6つに分類し、平行遊びは2〜3歳頃に主にみられる段階として位置づけました。同じ場所で同じ種類の遊びをしながらも互いに関わり合わない特徴があり、社会性が芽生える前の過渡期と理解できます。『傍観遊び(他児の遊びを見て楽しむ)』『連合遊び(貸し借りや簡単な交流はあるが共通目標なし)』『協同遊び(役割分担・ルール共有)』との違いを押さえることが、国家試験対策の鍵です。看護師は遊びを小児発達評価や入院児のプレパレーションに活用し、子どもの全人的な成長と治療への主体的参加を支える専門職として機能することが求められます。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:子どもの平行遊びで正しいのはどれか。
解説:正解は 1 です。アメリカの発達心理学者パーテン(Parten)は、子どもの遊びを『何もしていない行動』『一人遊び』『傍観遊び』『平行(並行)遊び』『連合遊び』『協同遊び』の6段階に分類しました。平行遊びは2〜3歳頃に主としてみられ、同じ場所で同じような遊びをしながらも、お互いにやりとりをせず独立して遊んでいる段階です。このため選択肢1『3歳ころまでの主要な遊び』が正しい記述です。
選択肢考察
-
○ 1. 3歳ころまでの主要な遊びである。
平行遊びは2〜3歳頃に最も多くみられる遊び形態。近くで同じおもちゃを使っていても、互いに関わり合うことは少ない。社会性の芽生え前段階として位置づけられる。
-
× 2. 他の子どもが遊ぶ様子を見て楽しむ。
これは『傍観遊び』の記述。2歳前後にみられ、自分は参加せず他児の遊びを眺めて楽しむ段階。
-
× 3. リーダーの存在や役割の分担がある。
これは『協同遊び(共同遊び)』の特徴。4〜5歳以降にみられ、ルール・役割・目標を共有した組織的な遊びが可能になる。
-
× 4. 他の子どもとおもちゃの貸し借りを行う。
おもちゃの貸し借りなど相互作用はあるが共通目標のない段階は『連合遊び』(3〜4歳頃)。
遊びは小児の発達評価の重要指標であり、言語発達・社会性・情緒・認知機能などを反映する。入院中の子どもにもプレイルームや遊びを通した看護(プレパレーション)が用いられる。発達段階に合わせた遊びの提供は、不安軽減や協力的な治療参加にもつながる。
パーテンの遊びの分類のうち『平行遊び』の発達年齢と特徴を問う問題。2〜3歳頃に同じ場でも独立して遊ぶ段階であることを押さえる。
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