StudyNurse

2歳までに何ができる?幼児期の基本的生活習慣マイルストーン

看護師国家試験 第112回 午前 第59問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達

国試問題にチャレンジ

112回 午前 第59問

正常な幼児期の基本的生活習慣で、2歳0か月ころまでに習得するのはどれか。

  1. 1.鼻をかむ。
  2. 2.スプーンを使う。
  3. 3.夜間のおむつがとれる。
  4. 4.洋服のボタンをとめる。

対話形式の解説

博士 博士

今日は2歳0か月までに習得する基本的生活習慣について学ぶぞ。発達のマイルストーンは小児看護の基本じゃ。

サクラ サクラ

基本的生活習慣って、どんなカテゴリに分かれるんですか?

博士 博士

5領域に整理されるのが一般的じゃ。①食事、②睡眠、③排泄、④衣服の着脱、⑤清潔の5つじゃ。

サクラ サクラ

選択肢はどれも生活習慣に関するものですね。

博士 博士

そうじゃ。では年齢別に整理しようか。1歳前後でコップから飲めるようになり、1歳〜1歳半でスプーンを持ち始め、2歳頃までにこぼしながらも一人で食べられるようになる。これが選択肢2の根拠じゃ。

サクラ サクラ

手づかみ食べから進化するわけですね。

博士 博士

その通り。母指と示指の対立運動(つまむ動作)、手首の回旋、そして「自分でやりたい」という自律性の芽生えが組み合わさって習得される。

サクラ サクラ

選択肢1の鼻をかむは何歳頃ですか?

博士 博士

3歳頃じゃ。口を閉じて鼻から息を出すという協調運動が必要で、2歳ではまだ口で一緒に息を出してしまい、鼻から圧が逃げんのじゃ。

サクラ サクラ

夜間のおむつはどうですか?

博士 博士

昼間のおむつ卒業は2〜3歳じゃが、夜間は3〜4歳頃じゃ。夜間は抗利尿ホルモン(ADH)の分泌が成熟して尿量が減り、膀胱容量も増加することで可能になる。

サクラ サクラ

抗利尿ホルモンが関係するんですね。

博士 博士

そうじゃ。夜尿症は5歳を過ぎても続く場合に診断され、治療対象になる。5〜6歳で約15%、成人までに自然軽快することが多いが、精神的な負担が大きいため適切な対応が必要じゃ。

サクラ サクラ

ボタン留めは4歳ですか?

博士 博士

そう、4歳頃じゃ。指先の巧緻性と両手の協調運動がさらに発達してから可能になる。着替え全般は3〜4歳頃に一人でできるようになる。

サクラ サクラ

他に何歳でどんなことができますか?

博士 博士

よい質問じゃ。手洗いは3歳、箸の使用は3〜4歳、ひも結びは5〜6歳、一人で入浴は学童期じゃ。徐々に巧緻性と自己管理能力が伸びていく。

サクラ サクラ

発達には個人差があると思いますが、どこからが異常ですか?

博士 博士

平均から2〜3か月遅れる程度は個人差の範囲じゃが、6か月以上遅れる、複数領域で遅れが目立つ、獲得したスキルが失われる(退行)などは精査の対象じゃ。

サクラ サクラ

1歳6か月健診や3歳児健診で確認するんですよね。

博士 博士

その通り。1歳6か月健診では歩行、意味のある単語、指さし、積木、スプーン使用などを、3歳児健診では会話、片足立ち、三輪車、ハサミ、排泄自立などを評価する。

サクラ サクラ

マイルストーンは丸暗記より発達の連続性で理解するのが良さそうですね。

博士 博士

そうじゃ。粗大運動→微細運動→言語→社会性が相互に関連しながら成熟していく。生活習慣の獲得はその総合的表現じゃよ。

POINT

2歳0か月までに習得される基本的生活習慣はスプーンの使用で、1歳〜1歳半で持ち始め、2歳頃までに一人で食べられるようになります。これは微細運動の発達(母指と示指の対立、手首の回旋)と自律性の芽生えを反映した代表的な発達マイルストーンです。鼻かみは3歳、夜間のおむつ卒業は3〜4歳、ボタン留めは4歳と、いずれも2歳以降の習得となります。個人差はありますが、1歳6か月健診・3歳児健診でマイルストーンを確認することが重要で、看護師は発達の連続性を理解して家族への助言・発達支援につなげる役割を担います。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:正常な幼児期の基本的生活習慣で、2歳0か月ころまでに習得するのはどれか。

解説:正解は 2 です。スプーンの使用は、1歳〜1歳半頃から自分で持って食べ始め、2歳頃までにこぼしながらも一人で食べられるようになる基本的生活習慣です。微細運動の発達(母指と示指の対立運動、手首の回旋)と、自律性の芽生え(自分でやりたいという意欲)が組み合わさって習得されます。他の選択肢は、鼻をかむ=3歳頃、夜間のおむつ卒業=3〜4歳頃、ボタンを留める=4歳頃と、いずれも2歳以降の習得となります。

選択肢考察

  1. × 1.  鼻をかむ。

    3歳頃に習得する生活習慣。口を閉じて鼻から息を出すという協調運動が必要で、2歳ではまだ難しい。

  2. 2.  スプーンを使う。

    1歳〜1歳半で持ち始め、2歳頃までに一人で食べられるようになる。自律性の芽生えと微細運動の発達を反映した代表的な生活習慣。

  3. × 3.  夜間のおむつがとれる。

    3〜4歳頃に膀胱容量の増加と抗利尿ホルモンの夜間分泌の成熟により習得される。昼のトイレトレーニングは2〜3歳、夜間はそれより遅い。

  4. × 4.  洋服のボタンをとめる。

    4歳頃に習得する生活習慣。指先の巧緻性と両手の協調運動がさらに発達してから可能になる。

基本的生活習慣は①食事、②睡眠、③排泄、④衣服の着脱、⑤清潔の5領域。発達の目安:コップで飲む(1歳〜1歳半)、スプーン使用(1歳半〜2歳)、排尿の意思表示(2歳頃)、昼間のおむつ卒業(2〜3歳)、夜間のおむつ卒業(3〜4歳)、鼻かみ(3歳)、手洗い(3歳)、ボタン留め(4歳)、ひも結び(5〜6歳)。個人差は大きく、平均から外れても直ちに異常とはいえない。1歳6か月健診・3歳児健診で発達の確認が行われる。

発達のマイルストーンを年齢別に整理して問う問題。微細運動・粗大運動・言語・社会性などと生活習慣の獲得が連動することを理解する。