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精神科デイケアの本当の目的

看護師国家試験 第107回 午後 第59問 / 精神看護学 / 精神疾患・障害がある者への看護

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第59問

精神科デイケアの目的で最も適切なのはどれか。

  1. 1.陽性症状を鎮静化する。
  2. 2.家族の疾病理解を深める。
  3. 3.単身で生活できるようにする。
  4. 4.対人関係能力の向上を目指す。

対話形式の解説

博士 博士

今日は精神科デイケアの目的を確認しよう。

サクラ サクラ

どんな患者さんが利用するんですか。

博士 博士

症状が落ち着いて通院可能になった精神疾患の方々じゃ。

サクラ サクラ

急性期ではないんですね。

博士 博士

そうじゃ。急性期は入院と薬物療法が中心。デイケアは安定期のリハビリじゃ。

サクラ サクラ

目的は何ですか。

博士 博士

一番は対人関係能力の向上、そして再発予防と社会復帰じゃ。

サクラ サクラ

どんなプログラムがあるんですか。

博士 博士

SSTや作業療法、レクリエーション、心理教育など多彩じゃ。

サクラ サクラ

SSTってなんでしたっけ。

博士 博士

社会生活技能訓練じゃ。挨拶や依頼の仕方をロールプレイで学ぶ。

サクラ サクラ

家族の疾病理解を深めるのは目的ではないんですね。

博士 博士

それは家族心理教育や家族会の役割じゃ。混同しないように。

サクラ サクラ

単身生活の支援はどうですか。

博士 博士

それはグループホームや訪問看護、地域生活支援センターの役割じゃ。

サクラ サクラ

時間はどれくらい利用するんですか。

博士 博士

デイケアは6時間、ショートは3時間、ナイトやデイナイトもある。

サクラ サクラ

再入院予防に効果はあるんですか。

博士 博士

定期的に通うことで生活リズムが整い、異変の早期発見にもつながる。これが大きな効果じゃ。

POINT

精神科デイケアは症状が安定した精神疾患患者を対象に、社会復帰に向けたリハビリテーションを行う通所施設です。集団活動やSSTを通して対人関係能力を高め、再発予防と社会適応の向上を目指します。急性期症状の鎮静や家族支援、単身生活訓練は別の制度が担い、デイケアは本人の社会生活機能回復が中心的な目的であることを押さえましょう。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:精神科デイケアの目的で最も適切なのはどれか。

解説:正解は4です。精神科デイケアは社会生活機能の回復を目的とするリハビリテーションで、グループ活動を通した対人関係能力の向上が中心的な目標です。

選択肢考察

  1. × 1.  陽性症状を鎮静化する。

    急性期の幻覚・妄想など陽性症状の鎮静は薬物療法と入院治療が主体で、デイケアは症状が落ち着いた後の通所リハビリテーションです。

  2. × 2.  家族の疾病理解を深める。

    家族の理解促進は家族心理教育や家族会、訪問看護の役割であり、デイケアは患者本人の社会生活機能回復を主目的とします。

  3. × 3.  単身で生活できるようにする。

    単身生活の支援はグループホームや地域生活支援センター、訪問看護などが担います。デイケアの主目的は個別の生活自立より社会適応能力の獲得です。

  4. 4.  対人関係能力の向上を目指す。

    集団活動・レクリエーション・作業療法などを通してコミュニケーション技能を高め、再発予防と社会復帰につなげることが最大の目的です。

精神科デイケアは1日6時間程度、ショートケアは3時間、ナイトケアは夕方から4時間、デイナイトケアは10時間が基本で、診療報酬点数もそれぞれ設定されています。対象は通院可能な精神疾患患者で、統合失調症・気分障害・発達障害など幅広く、SST(社会生活技能訓練)、心理教育、作業療法、創作活動などが組み合わされます。目標は再入院予防と地域生活の継続です。

精神科デイケアは症状安定期の社会復帰リハビリで、対人関係能力の向上と再発予防が主目的です。急性期の症状コントロールや家族支援とは目的が異なります。