事故の記憶を語らないAさん、何が起きている?
看護師国家試験 第103回 午後 第68問
国試問題にチャレンジ
Aさん(23歳、女性)は、トラックの横転事故に巻き込まれて一緒に歩いていた友人が死亡し、自分も軽度の外傷で入院している。看護師がAさんに「大変でしたね」と声をかけると、笑顔で「大丈夫ですよ。何のことですか」と言うだけで、事故のことは話さない。Aさんは検査の結果、軽度の外傷以外に身体的な異常や記憶の障害はない。 この現象はどれか。
- 1.解離
- 2.昇華
- 3.合理化
- 4.反動形成
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
外傷体験後に意識から記憶や感情を切り離す現象を解離として識別できるかを問う問題です。
解答・解説
正解は1です
問題文:Aさん(23歳、女性)は、トラックの横転事故に巻き込まれて一緒に歩いていた友人が死亡し、自分も軽度の外傷で入院している。看護師がAさんに「大変でしたね」と声をかけると、笑顔で「大丈夫ですよ。何のことですか」と言うだけで、事故のことは話さない。Aさんは検査の結果、軽度の外傷以外に身体的な異常や記憶の障害はない。 この現象はどれか。
解説:正解は 1 です。Aさんは器質的な記憶障害はないにもかかわらず、強い心的外傷である事故の体験を意識から切り離しています。これは耐え難い感情・記憶を心から無意識的に遠ざける防衛機制で、解離と呼ばれます。急性ストレス反応や急性ストレス障害の中核症状で、後にPTSDへ移行することもあります。
選択肢考察
- ○1. 解離
受け入れがたい体験や感情を意識から切り離す防衛機制で、外傷体験後の急性反応として典型的にみられます。
- ×2. 昇華
受け入れがたい衝動を芸術やスポーツなど社会的に承認される活動に置き換える機制で、Aさんの状態とは異なります。
- ×3. 合理化
都合のよい理由付けで自分の行動や状況を正当化する機制であり、体験の切り離しとは異なります。
- ×4. 反動形成
本心と正反対の態度・行動をとる機制で、Aさんは反対の感情を表しているわけではありません。
防衛機制は神経症水準(抑圧・反動形成・合理化など)と未熟・原始的水準(解離・否認・分裂など)に分類されます。解離症状には離人感、現実感喪失、解離性健忘、解離性同一症などがあり、強い外傷体験後の正常反応として一過性に出現することもあります。
外傷体験後に意識から記憶や感情を切り離す現象を解離として識別できるかを問う問題です。
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