新生児の原始反射 出現と消失のタイミング
看護師国家試験 第103回 午前 第6問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
出生時からみられ、生後3か月ころに消失する反射はどれか。
- 1.足踏み反射
- 2.パラシュート反射
- 3.Moro〈モロー〉反射
- 4.Babinski〈バビンスキー〉反射
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
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博士
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サクラPOINT
Moro反射は出生時からみられ生後3〜4か月で消失する代表的な原始反射である。
解答・解説
正解は3です
問題文:出生時からみられ、生後3か月ころに消失する反射はどれか。
解説:正解は 3 です。Moro〈モロー〉反射は、新生児を仰向けに寝かせた状態で頭部を支えていた手を急に下げる、または大きな音や急な刺激を与えると、両上肢を左右対称に外転・伸展させ手指を開き、その後ゆっくりと何かを抱え込むように内転・屈曲させる原始反射です。出生時から認められ、通常生後3〜4か月頃に消失します。原始反射は脳幹・脊髄レベルで制御される反射で、中枢神経系の発達に伴って大脳皮質の成熟により抑制され消失していきます。Moro反射の消失が遅れる場合は中枢神経系の発達遅延や脳性麻痺の可能性が、左右非対称な場合は分娩麻痺(腕神経叢麻痺)や鎖骨骨折の可能性が示唆されるため、新生児・乳児の神経学的評価において重要な所見です。一方、選択肢1の足踏み反射(自動歩行反射)は出生時からみられ生後1〜2か月で消失、選択肢2のパラシュート反射は生後7〜9か月以降に出現する立ち直り反射、選択肢4のBabinski〈バビンスキー〉反射は出生時から見られ生後12〜24か月頃まで持続するため、「出生時からみられ生後3か月頃に消失する」という条件に最も合致するのはMoro反射です。
選択肢考察
- ×1. 足踏み反射
誤りです。足踏み反射(自動歩行反射)は新生児を立たせると下肢を交互に屈伸して歩行様の動作をする反射で、出生時からみられますが生後1〜2か月で消失します。3か月頃にはすでに消失している反射です。
- ×2. パラシュート反射
誤りです。パラシュート反射は乳児の体を抱えて急に頭を下げると両上肢を伸展させ体を支えようとする立ち直り反射で、生後7〜9か月以降に出現し生涯持続します。出生時には認められず、消失する反射でもありません。
- ○3. Moro〈モロー〉反射
正しい選択肢です。Moro反射は出生時から認められ、急な刺激で両上肢を伸展・外転させた後抱え込む動作をする原始反射で、生後3〜4か月頃に消失します。問いの条件に最も合致します。
- ×4. Babinski〈バビンスキー〉反射
誤りです。Babinski反射は足底外側を踵から指先方向にこすると母趾が背屈し他の指が扇状に開く反射で、出生時から認められますが、生後12〜24か月頃まで持続します。3か月では消失しません。
原始反射は新生児期に生命維持や運動発達の準備として重要な役割を果たし、中枢神経の発達とともに消失していきます。主な原始反射と消失時期を整理しましょう。Moro反射(3〜4か月)、把握反射(手3〜4か月、足9〜12か月)、吸啜反射(4〜6か月)、探索反射(3〜4か月)、緊張性頸反射(4〜6か月)、足踏み反射・自動歩行反射(1〜2か月)、Babinski反射(12〜24か月)、Galant反射(2〜3か月)。一方、立ち直り反射(パラシュート反射7〜9か月、ランドー反射6〜18か月)は発達とともに出現します。原始反射の消失遅延や立ち直り反射の出現遅延は神経発達の異常を示唆するため、定期健診で重要な観察項目となります。
Moro反射は出生時からみられ生後3〜4か月で消失する代表的な原始反射である。
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