StudyNurse

皮膚の構造と防御機能を整理

看護師国家試験 第104午後45

国試問題にチャレンジ

104午後45

皮膚の構造と機能について正しいのはどれか。

  1. 1.皮膚表面は弱酸性である。
  2. 2.粘膜は細菌が繁殖しにくい。
  3. 3.皮脂の分泌量は老年期に増加する。
  4. 4.アポクリン汗腺は全身に分布している。

対話形式の解説

博士博士
皮膚の構造と機能の問題じゃ。正しい選択肢はどれかの?
サクラサクラ
皮膚表面は弱酸性、というのが正解ですか。
博士博士
その通りじゃ。pH4.5〜6.0の弱酸性で細菌の繁殖を抑えておるのじゃ。
サクラサクラ
皮脂膜が関係しているのですね。
博士博士
皮脂と汗が混ざって弱酸性の膜を作るんじゃよ。
サクラサクラ
粘膜は細菌が繁殖しにくい、はどうですか。
博士博士
逆じゃ。粘膜は湿っていて角質層がないからの、皮膚より繁殖しやすいんじゃ。
サクラサクラ
皮脂の分泌量は老年期に増えるのですか。
博士博士
いや、思春期がピークで加齢とともに減るのじゃ。だから高齢者は乾燥肌になりやすい。
サクラサクラ
アポクリン汗腺は全身ですか?
博士博士
違うぞ。腋窩や陰部など限られた部位じゃ。全身にあるのはエクリン汗腺の方じゃ。
サクラサクラ
エクリン汗腺は体温調節に関わるのですよね。
博士博士
うむ、約200〜400万個もある。アポクリン汗腺は思春期以降に発達し体臭の元になるのじゃ。
サクラサクラ
高齢者の皮膚ケアは保湿が大事なんですね。
博士博士
そうじゃ。スキンテアや褥瘡を防ぐためにも保湿は基本中の基本じゃぞ。

POINT

皮膚のpH、汗腺の種類、加齢に伴う皮膚の変化など、基礎的な皮膚の構造と機能を総合的に問う問題です。

解答・解説

正解は1です

問題文:皮膚の構造と機能について正しいのはどれか。

解説:正解は1の「皮膚表面は弱酸性である」です。皮脂と汗が混ざってつくる皮脂膜によって、皮膚表面はpH約4.5〜6.0の弱酸性に保たれ、細菌の繁殖を防ぐバリア機能を果たしています。

選択肢考察

  1. 1.  皮膚表面は弱酸性である。

    皮脂膜により皮膚表面は弱酸性に保たれ、アルカリ性を好む病原菌の繁殖を抑える防御機能を担っています。

  2. ×2.  粘膜は細菌が繁殖しにくい。

    粘膜は湿潤環境で角質層がなく、皮膚に比べて細菌が繁殖しやすい部位です。

  3. ×3.  皮脂の分泌量は老年期に増加する。

    皮脂分泌は思春期にピークを迎え、加齢とともに減少します。老年期の皮膚は乾燥しやすく、ドライスキンや掻痒の原因となります。

  4. ×4.  アポクリン汗腺は全身に分布している。

    アポクリン汗腺は腋窩、外陰部、乳輪、外耳道など限られた部位に分布します。全身に分布するのはエクリン汗腺です。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織からなり、表皮は外側から角質層・顆粒層・有棘層・基底層に分かれます。皮脂膜のpHは弱酸性で、抗菌作用と保湿の両方に関与します。エクリン汗腺は全身に約200〜400万個分布し体温調節に働き、アポクリン汗腺は思春期以降に発達し、特有の体臭の原因となります。高齢者では皮脂・発汗・水分保持能のいずれも低下するため、保湿ケアやスキンテア予防が重要です。

皮膚のpH、汗腺の種類、加齢に伴う皮膚の変化など、基礎的な皮膚の構造と機能を総合的に問う問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。