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Raynaud現象の患者への日常指導

看護師国家試験 第104午後54

国試問題にチャレンジ

104午後54

Raynaud〈レイノー〉現象のある患者への指導で正しいのはどれか。

  1. 1.頻繁に含嗽をする。
  2. 2.日傘で紫外線を防止する。
  3. 3.洗顔のときは温水を使用する。
  4. 4.筋力を維持するトレーニングを行う。

対話形式の解説

博士博士
今日はRaynaud現象についてじゃ。指先が冷えると蒼白になったり紫色になったりする現象を聞いたことはあるかな
サクラサクラ
はい、寒い日に手の色が変わって痛みやしびれが出るというものですね
博士博士
そう、末梢の動脈が一時的にぎゅっと攣縮することで起こる。寒冷刺激と精神的緊張が二大誘因じゃ
サクラサクラ
ということは、冷たい水で手を洗ったり顔を洗ったりすると発作が出るのですね
博士博士
その通り。だから選択肢の中でも温水で洗顔するというのが正解になる
サクラサクラ
頻繁な含嗽は意味がないのですか
博士博士
含嗽は風邪予防には大事じゃが、指先の血管攣縮には効かんのじゃ
サクラサクラ
日傘で紫外線対策はどうでしょう。膠原病の方は紫外線にも気を付けると聞きました
博士博士
いいところに気がついたな。SLEなどでは光線過敏で大事じゃが、Raynaud現象の誘因は寒冷と緊張で紫外線ではない
サクラサクラ
筋力トレーニングはどうですか
博士博士
筋力維持は廃用予防には役立つが、Raynaud現象自体を改善するわけではない。むしろ寒い屋外での激しい運動は誘発しかねん
サクラサクラ
背景に膠原病が隠れていることもあるのですよね
博士博士
そう、強皮症やSLE、混合性結合組織病などじゃ。原疾患の評価が大切じゃ
サクラサクラ
生活指導としては他にどんなことがありますか
博士博士
手袋や厚手の靴下の着用、暖房による室温調整、禁煙、ストレスマネジメント、カフェインの取りすぎを避けることなどじゃ
サクラサクラ
薬物療法もあるのですか
博士博士
血管攣縮を抑えるためにカルシウム拮抗薬がよく使われるぞ
サクラサクラ
季節を問わず冷房にも気を付ける必要がありそうですね
博士博士
夏のクーラーや冷蔵庫の出し入れも誘発因子になる。一年中の対策が重要じゃ

POINT

Raynaud現象の誘因と日常生活上の予防策を理解しているかを問う問題です。寒冷刺激の回避が中心であることを押さえる必要があります。

解答・解説

正解は3です

問題文:Raynaud〈レイノー〉現象のある患者への指導で正しいのはどれか。

解説:正解は3の洗顔のときは温水を使用するです。Raynaud現象は寒冷刺激や精神的緊張により末梢動脈が攣縮し、指趾の蒼白化や紫色の変色、しびれを起こす現象です。冷水は誘因となるため、洗顔や手洗いには温水を用いて末梢循環を保つ指導が適切です。

選択肢考察

  1. ×1.  頻繁に含嗽をする。

    含嗽は感冒予防や口腔ケアとして有用ですが、Raynaud現象の発作を予防する根拠はありません。指趾末梢の血管攣縮を抑える効果はないため、本疾患の指導として優先されません。

  2. ×2.  日傘で紫外線を防止する。

    紫外線対策は皮膚障害や全身性エリテマトーデスなどの光線過敏症で重要ですが、Raynaud現象自体の誘因は紫外線ではなく寒冷と精神的ストレスです。優先される指導とはいえません。

  3. 3.  洗顔のときは温水を使用する。

    冷水は末梢血管の攣縮を誘発するためRaynaud現象の発作を起こしやすくします。洗顔や手洗いを温水で行うことで血管収縮を防ぎ、指先の循環を維持できるため適切な生活指導です。

  4. ×4.  筋力を維持するトレーニングを行う。

    筋力維持は廃用予防には大切ですが、Raynaud現象の血管攣縮を直接抑制するわけではありません。むしろ過度な運動や冷気下での運動は誘因となり得るため最適な指導ではありません。

Raynaud現象は強皮症やSLE、混合性結合組織病などの膠原病に伴うことが多く、原疾患の検索が重要です。指導としては手袋や厚手の靴下の着用、室温調整、禁煙、ストレス管理、カフェイン制限などが基本となり、薬物療法ではカルシウム拮抗薬が第一選択となります。

Raynaud現象の誘因と日常生活上の予防策を理解しているかを問う問題です。寒冷刺激の回避が中心であることを押さえる必要があります。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。