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養護者による高齢者虐待の最多類型

看護師国家試験 第104午後57

国試問題にチャレンジ

104午後57

日本の平成24年(2012年)の養護者による高齢者虐待の種類で最も多いのはどれか。

  1. 1.身体的虐待
  2. 2.心理的虐待
  3. 3.介護等放棄
  4. 4.性的虐待

対話形式の解説

博士博士
今日は平成24年の高齢者虐待の統計についてじゃ。養護者というのは家族や同居人など、施設職員ではない介護者のことじゃぞ
サクラサクラ
虐待の種類というと、身体的、心理的、性的、経済的、介護等放棄の5つでしたよね
博士博士
よく覚えておるな。高齢者虐待防止法で定められた5類型じゃ
サクラサクラ
最も多いのはどれだと思いますか
博士博士
答えは身体的虐待で、全体の約65%を占める。叩く、つねる、縛る、無理やり食べさせるなどが該当する
サクラサクラ
心理的虐待はどのくらいでしたか
博士博士
約40%で2番目じゃ。暴言や脅し、無視などじゃな
サクラサクラ
介護等放棄は
博士博士
いわゆるネグレクトで約23%、経済的虐待もほぼ同程度の23%じゃ
サクラサクラ
性的虐待は最も少ないのですね
博士博士
1%未満じゃ。ただ表面化しにくく潜在件数があると考えられておる
サクラサクラ
複数の虐待が同時に起きることはありますか
博士博士
あるある。身体的と心理的が併発するケースが多く、合計が100%を超える集計になっておる
サクラサクラ
加害者にはどんな傾向がありますか
博士博士
息子、夫、娘の順に多く、特に息子による虐待が目立つ。介護負担や経済的困窮が背景にある
サクラサクラ
被虐待者の特徴は
博士博士
認知症のある女性高齢者が多い。介護を受ける立場で抵抗が難しい状況に置かれやすいんじゃ
サクラサクラ
看護師として何ができますか
博士博士
早期発見と通報が重要じゃ。不自然な傷、栄養不良、急な体重減少、表情の暗さなどを見逃さない
サクラサクラ
通報先はどこですか
博士博士
市町村もしくは地域包括支援センターじゃ。発見した者は通報義務がある
サクラサクラ
介護者支援も並行して必要そうですね
博士博士
そう、介護負担を軽減するレスパイトケアやサービス調整が虐待予防にもつながるんじゃ

POINT

高齢者虐待の類型と発生頻度の順位、特に養護者による虐待で最多の身体的虐待を理解しているかを問う問題です。

解答・解説

正解は1です

問題文:日本の平成24年(2012年)の養護者による高齢者虐待の種類で最も多いのはどれか。

解説:正解は1の身体的虐待です。厚生労働省の高齢者虐待防止法に基づく調査では、平成24年度の養護者による虐待のうち、身体的虐待が約65%と最多を占めました。次いで心理的虐待、経済的虐待、介護等放棄の順となっています。

選択肢考察

  1. 1.  身体的虐待

    平成24年度の調査では養護者による虐待全体の約65%を占めて最多でした。殴る、つねる、縛るなど身体に外傷や苦痛を与える行為が含まれ、家族介護のストレスや知識不足が背景にあります。

  2. ×2.  心理的虐待

    暴言や脅し、無視などにより精神的苦痛を与える行為で、約40%と2番目に多いものの最多ではありません。身体的虐待と重複して認定されることが多く、複合的に発生します。

  3. ×3.  介護等放棄

    ネグレクトと呼ばれ、必要な食事や医療、介護を提供しない行為です。約23%で経済的虐待とほぼ同程度ですが、身体的虐待や心理的虐待ほど多くは認定されていません。

  4. ×4.  性的虐待

    高齢者の意に反した性的行為やわいせつな行為を指し、認定割合は1%未満で最も少ない種別です。表面化しにくく潜在件数が多いとも考えられています。

高齢者虐待防止法では身体的、心理的、性的、経済的、介護等放棄の5類型が定義されています。養護者による虐待では息子や夫など同居家族による加害が多く、被虐待者は認知症のある女性高齢者が中心です。介護負担や経済的困窮、家族関係の悪化が背景因子で、地域包括支援センターと市町村による早期介入が重要です。

高齢者虐待の類型と発生頻度の順位、特に養護者による虐待で最多の身体的虐待を理解しているかを問う問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。