前頭葉障害の症状を整理
看護師国家試験 第104回 午後 第87問
国試問題にチャレンジ
前頭葉の障害に伴う症状で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1.人格の変化
- 2.感覚性失語
- 3.自発性の欠乏
- 4.平衡機能障害
- 5.左右識別障害
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
脳の各葉の機能局在と障害症状の対応を整理し、前頭葉症状を識別できるかを問います。
解答・解説
正解は1です
問題文:前頭葉の障害に伴う症状で正しいのはどれか。2つ選べ。
解説:正解は1と3です。前頭葉は人格や思考、判断、自発性、運動性言語など高次精神機能を担う領域で、障害されると人格変化や脱抑制、自発性の欠乏(無気力、無動)などが現れます。
選択肢考察
- ○1. 人格の変化
前頭前野は判断、計画、社会性、衝動制御を司ります。障害されると怒りっぽくなる、無関心になる、社会的に不適切な言動が増えるなど、本人の性格が変わったように見える人格変化が出現します。
- ×2. 感覚性失語
感覚性失語(ウェルニッケ失語)は側頭葉のウェルニッケ野の障害で生じ、流暢に話すが言葉の意味理解が困難になります。前頭葉のブローカ野の障害では運動性失語が出現します。
- ○3. 自発性の欠乏
前頭葉、特に前頭前野や補足運動野が障害されると、意欲や行動を起こす力が乏しくなり無気力・無動・発話減少などのアパシー症状が出ます。前頭側頭型認知症の中核症状でもあります。
- ×4. 平衡機能障害
平衡機能の調節は小脳や前庭神経系が担います。前頭葉障害では起こらず、酩酊歩行や体幹失調をみたら小脳系を疑います。
- ×5. 左右識別障害
左右識別障害は頭頂葉、特に角回付近の障害で生じるゲルストマン症候群の一症状です。失算、失書、手指失認とともに出現し、前頭葉障害ではありません。
脳葉と症状の対応をまとめると、前頭葉:人格変化・自発性低下・運動性失語・運動麻痺、側頭葉:感覚性失語・記憶障害・聴覚異常、頭頂葉:感覚障害・左右識別障害・失行、後頭葉:視覚障害・視覚失認、小脳:失調・平衡障害となります。リハビリでは障害部位に応じた介入計画が必要です。
脳の各葉の機能局在と障害症状の対応を整理し、前頭葉症状を識別できるかを問います。
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