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脊髄神経31対の謎!頸椎は7個なのに頸神経が8対ある理由

看護師国家試験 第115午後12 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

115午後12

脊髄神経で頸神経の対の数はどれか。

  1. 1.1対
  2. 2.5対
  3. 3.8対
  4. 4.12対

対話形式の解説

博士博士
今日は脊髄神経の数について学ぶぞ。国試でも頻出の基礎解剖じゃ。
サクラサクラ
脊髄神経って、全部で何対あるんでしたっけ…?脳神経と混乱しちゃいます。
博士博士
良い疑問じゃ。まず大前提として、脳神経は12対、脊髄神経は合計31対と区別して覚えるのじゃ。
サクラサクラ
31対!けっこう多いですね。内訳はどうなっているんですか?
博士博士
内訳は頸神経8対・胸神経12対・腰神経5対・仙骨神経5対・尾骨神経1対。語呂で「8・12・5・5・1」と覚えるのじゃ。足すと31になるじゃろ?
サクラサクラ
本当だ、ぴったり31対ですね。じゃあ今回の問題、頸神経は8対が正解ですね。
博士博士
その通り!正解は選択肢3の「8対」じゃ。ところでここで一つ疑問がわかないかの?
サクラサクラ
えっと…頸椎って7個ですよね?なのに頸神経は8対あるんですか?椎骨より神経の方が多いってどういうことですか?
博士博士
鋭いのう!まさにそこが頸神経の特殊性じゃ。脊髄神経は普通、対応する椎体の下から出る。胸神経以下はみんなそうじゃ。じゃが第1頸神経(C1)だけは第1頸椎(環椎)の上から出るのじゃ。
サクラサクラ
なるほど!C1だけ上から出るから、椎骨7個に対して神経は1対多い8対になるんですね。
博士博士
その通りじゃ。だからC8は第7頸椎と第1胸椎の間から出ることになる。これは解剖学では超有名な「ずれ」じゃ。
サクラサクラ
選択肢の12対は脳神経の数、5対は腰神経や仙骨神経の数、1対は尾骨神経の数。全部脊髄神経関連の数字が並んでいて、ひっかけっぽいですね。
博士博士
よく気づいたのう。出題者は混同を狙っておるのじゃ。さらに知っておくべき臨床のポイントがある。頸神経C3〜C5からは横隔神経が出て横隔膜を動かしておる。
サクラサクラ
あっ、それって呼吸に関わる神経ですよね!
博士博士
その通り。だから頸髄損傷でC4より上が損傷されると横隔神経が麻痺して自発呼吸が困難になる。看護師として損傷レベルと症状の対応を知っておく必要があるのじゃ。
サクラサクラ
さらにC5〜T1からは腕神経叢が出て上肢を支配するんですよね。神経の高さと支配域がきれいに対応しているんですね。
博士博士
うむ、その通り。脊髄神経の解剖は単なる暗記ではなく、臨床アセスメントに直結する大事な知識じゃ。「8・12・5・5・1で計31」と「C1は環椎の上から、C8は第7頸椎の下から」をセットで覚えておくのじゃ。

POINT

脊髄神経の区分と各部位の対数、特に頸神経が8対である理由(頸椎は7個だがC1が環椎の上から出る)を正しく理解しているかを問う基礎解剖の問題。

解答・解説

正解は3です

問題文:脊髄神経で頸神経の対の数はどれか。

解説:正解は 3 です。脊髄神経は脊髄から左右一対ずつ出る末梢神経で、合計31対あります。区分は頸神経8対・胸神経12対・腰神経5対・仙骨神経5対・尾骨神経1対で、頸神経はC1からC8までの8対で構成されます。頸椎は7個しかないにもかかわらず頸神経が8対あるのは、第1頸神経(C1)が第1頸椎(環椎)の上から出るためで、結果として頸椎の数より神経の対数が1つ多くなります。なお胸神経以下はそれぞれの椎体の下から出ます。

選択肢考察

  1. ×1.  1対

    1対は尾骨神経の数に相当します。頸神経の数としては明らかに少なすぎます。

  2. ×2.  5対

    5対は腰神経および仙骨神経それぞれの数に相当します。頸神経の数ではありません。

  3. 3.  8対

    頸神経はC1〜C8の8対で構成されます。頸椎は7個ですが、C1が環椎の上方から出る関係で頸神経は椎体数より1つ多い8対となります。

  4. ×4.  12対

    12対は胸神経の数、もしくは脳神経の総数に相当します。頸神経の数ではありません。

脊髄神経の覚え方は「頸(けい)8・胸(きょう)12・腰(よう)5・仙(せん)5・尾(び)1」で合計31対。語呂で「8・12・5・5・1」とリズムよく暗記するのが定番です。一方、脳神経は12対(嗅・視・動眼・滑車・三叉・外転・顔面・内耳・舌咽・迷走・副・舌下)で、脊髄神経とは別系統である点に注意。臨床的には頸神経のC3〜C5から横隔神経が出て横隔膜の運動を司り、C5〜T1から腕神経叢が形成され上肢を支配します。高位の頸髄損傷(C4以上)では呼吸機能(横隔神経麻痺)に影響が及ぶため、損傷レベルと支配領域の対応はバイタルサインの観察上きわめて重要です。

脊髄神経の区分と各部位の対数、特に頸神経が8対である理由(頸椎は7個だがC1が環椎の上から出る)を正しく理解しているかを問う基礎解剖の問題。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。