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対光反射のしくみを攻略!動眼神経が縮瞳を生み出す経路を完全マスター

看護師国家試験 第115午前25 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

115午前25

対光反射に関与するのはどれか。

  1. 1.動眼神経
  2. 2.滑車神経
  3. 3.三叉神経
  4. 4.外転神経
  5. 5.顔面神経

対話形式の解説

博士博士
今日は対光反射について勉強するぞ。瞳孔に光を当てると小さくなる、あの反射じゃ。
サクラサクラ
ペンライトで目を照らしたときに瞳が縮むやつですよね。あれってどの神経が関わっているんですか?
博士博士
良い質問じゃ。対光反射には「求心路」と「遠心路」の2つのルートがあるんじゃよ。まず光の情報を脳に伝えるのが求心路、そして縮瞳の指令を瞳孔に届けるのが遠心路じゃ。
サクラサクラ
えーっと、求心路は視神経ですよね?目で光を感じ取るので…。
博士博士
その通り!第Ⅱ脳神経の視神経が求心路を担う。光刺激は網膜から視神経を通って中脳の視蓋前域に届き、そこから両側のEdinger-Westphal核に伝わる。
サクラサクラ
Edinger-Westphal核…?初めて聞きました。
博士博士
これは動眼神経副核とも呼ばれる、副交感神経の起始核じゃ。ここから出た副交感神経線維が動眼神経に乗って瞳孔まで届くんじゃよ。
サクラサクラ
じゃあ遠心路は動眼神経ということですね!動眼神経って眼球を動かす神経のイメージでしたが、瞳孔も担当しているんですか?
博士博士
そうじゃ。動眼神経は眼球運動だけでなく、副交感線維を通じて瞳孔括約筋と毛様体筋も支配しておる。瞳孔括約筋が収縮することで縮瞳が起こるのじゃ。
サクラサクラ
なるほど。ちなみに他の選択肢にあった滑車神経や外転神経は瞳孔とは関係ないんですよね?
博士博士
関係ない。滑車神経(Ⅳ)は上斜筋、外転神経(Ⅵ)は外側直筋を支配して、どちらも眼球運動専門じゃ。三叉神経(Ⅴ)は顔面の知覚、顔面神経(Ⅶ)は表情筋や味覚を担っており、瞳孔反射には関わらん。
サクラサクラ
眼に関わる脳神経がたくさんあって混乱しそうですが、瞳孔の縮瞳だけは動眼神経って覚えればいいんですね。
博士博士
その整理でOKじゃ。さらに大事なポイントとして、対光反射には「直接対光反射」と「間接対光反射(共感性対光反射)」があることも覚えておくとよい。
サクラサクラ
間接対光反射ってなんですか?
博士博士
片方の目に光を当てると、反対側の瞳孔も同時に縮む現象じゃ。これは視蓋前域から両側のEdinger-Westphal核に投射があるためじゃよ。
サクラサクラ
臨床ではどんな場面で対光反射を確認するんですか?
博士博士
意識障害のある患者の評価、脳幹機能のチェック、術後管理など、神経学的観察ではほぼ必須じゃ。瞳孔の大きさ・左右差・対光反射の有無を見る。たとえば片側だけ散瞳して対光反射が消えていたら、同側の動眼神経圧迫、つまりテント切痕ヘルニアを強く疑うサインになる。
サクラサクラ
散瞳固定って怖い所見ですよね…脳死判定の項目にもありましたっけ?
博士博士
その通り。瞳孔散大・対光反射消失は脳死判定の項目の一つじゃ。だからこそ看護師がベッドサイドで瞳孔観察を正確に行えることが、患者の命を守ることに直結するんじゃよ。
サクラサクラ
ペンライト1本でできる観察ですけど、奥が深いですね。しっかり身につけたいです。

POINT

対光反射の経路は「求心路=視神経(Ⅱ)」「遠心路=動眼神経(Ⅲ)」というセットで覚えるのが鉄則。脳神経の機能と反射経路を結びつけて問う典型問題。

解答・解説

正解は1です

問題文:対光反射に関与するのはどれか。

解説:正解は 1 の動眼神経です。対光反射とは、目に光が入ったときに瞳孔が縮小する(縮瞳する)反射のことで、求心路(光の情報を脳に伝える経路)と遠心路(縮瞳の指令を瞳孔に伝える経路)から構成されます。求心路は視神経(第Ⅱ脳神経)が担い、網膜で受け取った光刺激を中脳の視蓋前域へ伝えます。そこから両側のEdinger-Westphal核(動眼神経副核)に信号が送られ、副交感神経線維を含む動眼神経(第Ⅲ脳神経)を介して毛様体神経節を経由し、瞳孔括約筋を収縮させて縮瞳が起こります。したがって、対光反射の遠心路に関与するのは動眼神経です。

選択肢考察

  1. 1.  動眼神経

    動眼神経(第Ⅲ脳神経)には副交感神経線維(Edinger-Westphal核由来)が含まれており、瞳孔括約筋を支配して縮瞳を引き起こす。これが対光反射の遠心路にあたるため、正解。

  2. ×2.  滑車神経

    滑車神経(第Ⅳ脳神経)は上斜筋を支配し、眼球を下内方へ動かす働きをもつ。眼球運動に関わる神経であり、瞳孔反射には関与しない。

  3. ×3.  三叉神経

    三叉神経(第Ⅴ脳神経)は顔面の知覚と咀嚼筋の運動を担う。角膜反射の求心路としては関与するが、対光反射の経路には含まれない。

  4. ×4.  外転神経

    外転神経(第Ⅵ脳神経)は外側直筋を支配し、眼球を外側へ動かす(外転させる)。眼球運動の神経であり、対光反射には関わらない。

  5. ×5.  顔面神経

    顔面神経(第Ⅶ脳神経)は表情筋の運動、舌前2/3の味覚、涙腺・唾液腺の分泌などを担う。瞳孔の収縮には関わらない。

対光反射は意識レベルや脳幹機能を評価する重要な神経学的所見であり、臨床現場ではペンライトで瞳孔径と反応の左右差をチェックする。光を当てた側の瞳孔が縮む反応を直接対光反射、反対側の瞳孔も同時に縮む反応を間接対光反射(共感性対光反射)と呼ぶ。両側性に縮瞳するのは、視蓋前域から両側のEdinger-Westphal核へ投射があるためである。瞳孔散大・対光反射消失(散瞳固定)は脳ヘルニアや脳死など重篤な状態を示唆し、片側の散瞳は同側の動眼神経圧迫(テント切痕ヘルニアなど)を疑う重要なサインとなる。

対光反射の経路は「求心路=視神経(Ⅱ)」「遠心路=動眼神経(Ⅲ)」というセットで覚えるのが鉄則。脳神経の機能と反射経路を結びつけて問う典型問題。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。