廃用症候群の合併症を整理しよう
看護師国家試験 第104回 午前 第47問
国試問題にチャレンジ
廃用症候群(disuse syndrome)の説明で適切なのはどれか。
- 1.二次的に低カルシウム血症を発症する。
- 2.加齢とともに症状の進行は遅くなる。
- 3.二次的に起立性低血圧を発症する。
- 4.癌患者ではみられない。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
廃用症候群の概念と二次的合併症を理解しているかを問う問題で、長期臥床のリスクを多角的に把握することがポイントです。
解答・解説
正解は3です
問題文:廃用症候群(disuse syndrome)の説明で適切なのはどれか。
解説:正解は3です。廃用症候群は長期臥床や活動性低下による二次的障害の総称で、自律神経機能の低下から起立性低血圧を生じやすくなります。骨萎縮、筋萎縮、関節拘縮、褥瘡、抑うつなど多臓器に及びます。
選択肢考察
- ×1. 二次的に低カルシウム血症を発症する。
長期臥床では骨吸収が亢進して尿中カルシウム排泄が増え、むしろ高カルシウム血症や尿路結石が問題となります。低カルシウム血症は典型的な合併症ではありません。
- ×2. 加齢とともに症状の進行は遅くなる。
加齢に伴い予備能や適応力が低下し、廃用症候群の発症は早く、進行も急速で、回復も困難になります。進行が遅くなるのは誤りです。
- ○3. 二次的に起立性低血圧を発症する。
長期臥床により自律神経の血圧調節能が低下し、急に体位変換した際に血圧が下がる起立性低血圧が起こります。離床訓練の重要な障壁となる代表的合併症です。
- ×4. 癌患者ではみられない。
癌患者でも疼痛や倦怠感、抑うつなどから活動性が低下しやすく、廃用症候群を生じやすい代表的な対象者です。みられないとするのは誤りです。
廃用症候群の主な症状には筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮(骨粗鬆症)、起立性低血圧、心機能低下、誤嚥性肺炎、深部静脈血栓症、褥瘡、便秘、尿路感染、抑うつ、せん妄などがあります。早期離床、関節可動域訓練、体位変換、コミュニケーションが予防の基本です。高齢者は特に発症しやすく、回復に時間を要するため予防的介入が重要です。
廃用症候群の概念と二次的合併症を理解しているかを問う問題で、長期臥床のリスクを多角的に把握することがポイントです。
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