低栄養と浮腫の関係
看護師国家試験 第105回 午後 第14問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
浮腫が生じやすいのはどれか。
- 1.甲状腺機能亢進症(hyperthyroidism)
- 2.過剰な運動
- 3.低栄養
- 4.熱中症(heatillness)
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
浮腫の発生機序のうち、膠質浸透圧低下による浮腫を引き起こす病態を選べるかを問う必修問題。
解答・解説
正解は3です
問題文:浮腫が生じやすいのはどれか。
解説:正解は 3 です。浮腫は細胞間質に水分が過剰貯留した状態で、発生機序は主に毛細血管圧上昇、血漿膠質浸透圧低下、血管透過性亢進、リンパ流障害の4つです。低栄養では食事由来のアミノ酸不足から肝臓でのアルブミン合成が低下し、血漿膠質浸透圧が下がって血管内の水分が間質に漏出し、全身性の浮腫(クワシオルコルなど)を生じます。血清アルブミン値が3.0g/dL未満になると浮腫が出現しやすくなります。
選択肢考察
- ×1. 甲状腺機能亢進症(hyperthyroidism)
代謝亢進により発汗・体重減少・頻脈・振戦が主症状で、浮腫はむしろ甲状腺機能低下症(粘液水腫)で特徴的です。
- ×2. 過剰な運動
発汗と血流増加により体液は失われやすく、脱水・電解質異常の方向に傾くため浮腫は起こりにくいです。
- ○3. 低栄養
アルブミン合成低下による膠質浸透圧低下で水分が間質へ移動し、全身性浮腫を生じやすくなります。
- ×4. 熱中症(heatillness)
高温環境で大量発汗や経口摂取不足から脱水となり、循環血液量は減少するため浮腫は通常起こりません。
浮腫の原因別では、心不全(右心不全)は下腿から始まる圧痕性浮腫、肝硬変は腹水+下腿浮腫、腎性ネフローゼ症候群では眼瞼浮腫が特徴的です。甲状腺機能低下症の粘液水腫は指圧しても圧痕が残らない非圧痕性浮腫が特徴です。看護では浮腫部位の皮膚は乾燥・損傷しやすいため保湿と保護が重要で、塩分制限や下肢挙上、弾性ストッキングなども基本的ケアです。
浮腫の発生機序のうち、膠質浸透圧低下による浮腫を引き起こす病態を選べるかを問う必修問題。
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