動かないと血が固まる?深部静脈血栓症(DVT)とウィルヒョウの三徴を完全マスター
看護師国家試験 第115回 午前 第14問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
深部静脈血栓症〈DVT〉の危険因子はどれか。
- 1.若 年
- 2.水分過多
- 3.長期臥床
- 4.るいそう
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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サクラ
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サクラ
博士
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博士
サクラ
博士POINT
深部静脈血栓症の危険因子を問う問題。Virchowの三徴(血流停滞・血管内皮障害・凝固能亢進)の枠組みで考え、選択肢のうち血流停滞をもたらす因子を選ぶことがポイント。
解答・解説
正解は3です
問題文:深部静脈血栓症〈DVT〉の危険因子はどれか。
解説:正解は 3 です。深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:DVT)は、主に下肢の深部静脈に血栓が形成される疾患で、肺血栓塞栓症(PE)の原因となるため早期予防が重要です。発症メカニズムは「Virchow(ウィルヒョウ)の三徴」と呼ばれる①血流停滞、②血管内皮障害、③血液凝固能亢進の組み合わせで説明されます。長期臥床は下肢筋ポンプ作用の低下により下腿静脈の血流が滞り、Virchowの三徴の①血流停滞に該当する代表的危険因子です。手術後・骨折後・脳卒中後の安静、長距離フライト(エコノミークラス症候群)、長時間の同一姿勢などが典型的な臨床例として挙げられます。
選択肢考察
- ×1. 若 年
DVTは加齢とともに発症リスクが上昇する疾患であり、若年は危険因子ではありません。高齢者では血管内皮機能の低下、活動量の減少、合併症の増加などにより血栓形成リスクが高まります。
- ×2. 水分過多
リスクとなるのはむしろ脱水です。体液量が減少すると血液濃縮が起こり、ヘマトクリットや血液粘稠度が上昇して血栓ができやすくなります。DVT予防の観点からは適切な水分摂取が推奨されます。
- ○3. 長期臥床
長期臥床では下肢の筋ポンプ作用が働かず、深部静脈の血流が著しく停滞します。これはVirchowの三徴のうち「血流停滞」に該当する代表的な危険因子で、術後安静や脳卒中後の片麻痺患者などで特にリスクが高まります。
- ×4. るいそう
るいそう(著しいやせ)は単独ではDVTの代表的危険因子には含まれません。むしろ肥満が静脈還流の妨げや凝固能亢進を介してDVTリスクを高めることが知られています。
Virchowの三徴を整理すると、①血流停滞:長期臥床、手術後、長時間の座位、心不全、下肢ギプス固定、②血管内皮障害:外傷、手術、中心静脈カテーテル留置、血管炎、③凝固能亢進:悪性腫瘍、妊娠・産褥期、経口避妊薬、ホルモン補充療法、脱水、感染症など、となります。臨床での予防策としては、早期離床、足関節の底背屈運動、弾性ストッキング、間欠的空気圧迫法(フットポンプ)、薬物的予防(ヘパリンなど抗凝固薬)が用いられます。DVTを疑う所見としてはHomans徴候(足関節背屈時の腓腹部痛)、下腿の腫脹・把握痛・色調変化があり、確定診断には下肢静脈エコーやD-ダイマー測定が用いられます。
深部静脈血栓症の危険因子を問う問題。Virchowの三徴(血流停滞・血管内皮障害・凝固能亢進)の枠組みで考え、選択肢のうち血流停滞をもたらす因子を選ぶことがポイント。
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