徐脈性不整脈で失神が起こる理由
看護師国家試験 第105回 午前 第14問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
徐脈性の不整脈(arrhythmia)で起こりやすいのはどれか。
- 1.失語
- 2.失行
- 3.失神
- 4.失明
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
徐脈性不整脈による心拍出量低下が脳虚血・失神を招く機序を理解しているかを問う問題です。
解答・解説
正解は3です
問題文:徐脈性の不整脈(arrhythmia)で起こりやすいのはどれか。
解説:正解は 3 です。徐脈性不整脈(心拍数が毎分50回以下、あるいは50未満)では、1回拍出量では代償しきれないほど心拍数が低下し、心拍出量が減少して脳血流が不足します。その結果として一過性の意識消失、すなわち失神が起こりやすくなります。これをアダムス・ストークス症候群(Adams-Stokes症候群)といい、洞不全症候群、高度房室ブロック、心停止などが原因疾患として知られています。重症例では突然死にもつながるため、ペースメーカ植込みが検討されます。
選択肢考察
- ×1. 失語
失語は大脳の言語中枢(ブローカ領野・ウェルニッケ領野など)の障害で生じる症状で、脳梗塞や脳出血、頭部外傷などで起こります。徐脈性不整脈の直接的な症状ではありません。
- ×2. 失行
失行は運動麻痺や感覚障害がないにもかかわらず、習熟した目的動作が正しく行えない高次脳機能障害で、頭頂葉病変や認知症で生じます。徐脈性不整脈では起こりません。
- ○3. 失神
徐脈により心拍出量が低下し脳血流量が減ると、一過性の意識消失(失神)が生じます。これをアダムス・ストークス症候群とよび、洞不全症候群や房室ブロックで典型的にみられます。
- ×4. 失明
失明は視覚路や視覚野の障害による視力喪失で、糖尿病網膜症、緑内障、網膜剥離などが主な原因です。徐脈性不整脈では一過性の視野暗転(眼前暗黒感)が起こることはありますが、永続的な失明は起こりません。
徐脈性不整脈の代表疾患は洞不全症候群(Sick Sinus Syndrome)、房室ブロック(特にMobitz II型と3度房室ブロック)、徐脈性心房細動などです。症状は軽い易疲労感・労作時息切れから、めまい・眼前暗黒感、そして失神(アダムス・ストークス発作)まで段階的に重症化します。治療は原因除去(薬剤性なら中止)と、症候性なら恒久ペースメーカ植込みが第一選択です。国試では『アダムス・ストークス症候群=徐脈による失神』というキーワードをセットで覚えておくと確実に得点できます。
徐脈性不整脈による心拍出量低下が脳虚血・失神を招く機序を理解しているかを問う問題です。
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