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耳の感覚器と刺激の対応

看護師国家試験 第105午後26

国試問題にチャレンジ

105午後26

耳の感覚器と刺激との組合せで正しいのはどれか。

  1. 1.蝸牛管 ――― 頭部の回転
  2. 2.球形囊 ――― 頭部の傾き
  3. 3.半規管 ――― 鼓膜の振動
  4. 4.卵形囊 ――― 骨の振動

対話形式の解説

博士博士
今回は内耳の感覚器を整理するぞ。
サクラサクラ
蝸牛、半規管、球形嚢、卵形嚢…名前が似ていて混乱します。
博士博士
大きく分けると、蝸牛は聴覚、残り3つは平衡覚じゃ。
サクラサクラ
正解は2の球形嚢と頭部の傾きですね。
博士博士
その通り。球形嚢と卵形嚢を合わせて耳石器と呼び、耳石(平衡砂)が重力で動くことで頭部の傾きを感知する。
サクラサクラ
球形嚢と卵形嚢の違いは?
博士博士
球形嚢は垂直方向の傾きや上下の直線加速度、卵形嚢は水平方向の傾きや前後左右の直線加速度を感知すると理解しておくとよい。
サクラサクラ
半規管は何を感知しますか?
博士博士
半規管は3つあり、前・後・外側の3方向の回転運動を感知する。内部のリンパ液が頭の回転で動き、膨大部稜の有毛細胞を刺激するんじゃ。
サクラサクラ
蝸牛は聴覚ですね。
博士博士
その通り。鼓膜の振動が耳小骨を経て蝸牛の基底膜を揺らし、コルチ器の有毛細胞で電気信号に変換され、蝸牛神経を経て大脳の聴覚野に伝わる。
サクラサクラ
他の選択肢も確認します。1の蝸牛管と頭部の回転は?
博士博士
誤り。頭部の回転は半規管じゃ。3の半規管と鼓膜の振動は?鼓膜の振動は中耳を経て蝸牛に伝わるから、これも誤り。
サクラサクラ
4の卵形嚢と骨の振動は?
博士博士
骨の振動は骨伝導で蝸牛に伝わり聴覚となるから、卵形嚢とは関係ない。
サクラサクラ
めまいはどの部位の問題ですか?
博士博士
多くは前庭器官や前庭神経の障害じゃ。良性発作性頭位めまい症は耳石が半規管に迷入して起こる代表例じゃな。
サクラサクラ
メニエール病は?
博士博士
内リンパ水腫が原因で、めまい・難聴・耳鳴が三主徴じゃ。

POINT

内耳の感覚器(蝸牛・球形嚢・卵形嚢・半規管)の機能を問う解剖生理の基本問題です。

解答・解説

正解は2です

問題文:耳の感覚器と刺激との組合せで正しいのはどれか。

解説:正解は 2 です。内耳は聴覚を担う蝸牛と平衡感覚を担う前庭器官(球形嚢・卵形嚢・半規管)で構成されます。球形嚢と卵形嚢は耳石器と呼ばれ、耳石(平衡砂)が重力に従って動くことで頭部の傾きや直線加速度を感知します。半規管は回転運動を、蝸牛管は音(空気の振動)を感知します。

選択肢考察

  1. ×1.  蝸牛管 ――― 頭部の回転

    蝸牛管は聴覚(音の振動)を感知する器官です。頭部の回転は半規管が担います。

  2. 2.  球形囊 ――― 頭部の傾き

    球形嚢は耳石器の一つで、頭部の垂直方向の傾きや直線加速度を感知します。

  3. ×3.  半規管 ――― 鼓膜の振動

    半規管は頭部の回転運動を感知します。鼓膜の振動は中耳を経て蝸牛に伝わり聴覚となります。

  4. ×4.  卵形囊 ――― 骨の振動

    卵形嚢は頭部の水平方向の傾きや直線加速度を感知します。骨の振動は骨伝導で蝸牛に伝わります。

前庭器官のメカニズム:耳石器(球形嚢・卵形嚢)の有毛細胞の上に耳石膜があり、頭の傾きで耳石が動き有毛細胞を刺激します。半規管は3方向(前・後・外側)にあり、リンパ液の流れで回転を感知します。蝸牛は基底膜上のコルチ器で音を電気信号に変換し、蝸牛神経を経て聴覚皮質に伝達されます。めまいや眼振はこれら前庭器官の障害で生じます。

内耳の感覚器(蝸牛・球形嚢・卵形嚢・半規管)の機能を問う解剖生理の基本問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。