体温に影響するものを体系的に理解しよう
看護師国家試験 第105回 午後 第67問
国試問題にチャレンジ
体温に影響しないのはどれか。
- 1.運動
- 2.食事
- 3.ふるえ
- 4.不感蒸泄
- 5.精神性発汗
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
体温調節の産熱・放熱機構と、精神性発汗との区別を問う問題です。
解答・解説
正解は5です
問題文:体温に影響しないのはどれか。
解説:正解は 5 です。精神性発汗は緊張や情動変化によって手掌・足底・腋窩に生じる発汗で、体温調節とは無関係に起こります。温熱性発汗(全身性の汗)が体温を下げる目的で生じるのに対し、精神性発汗は交感神経の情動性興奮によるもので、産熱や放熱に寄与しません。他の選択肢はいずれも産熱または放熱を介して体温に影響します。
選択肢考察
- ×1. 運動
運動では骨格筋の収縮により多量の熱が産生され、体温が上昇します。運動は最大の産熱要因の一つです。
- ×2. 食事
食事摂取後、栄養素の消化吸収・代謝に伴い熱が産生されます。これを食事誘発性熱産生(DIT)と呼び、体温上昇に寄与します。
- ×3. ふるえ
寒冷暴露時、骨格筋の不随意的な細かな収縮(ふるえ)により熱が産生され、体温を維持します。ふるえによる熱産生はシバリングサーモジェネシスとも呼ばれます。
- ×4. 不感蒸泄
不感蒸泄(皮膚と呼気からの水分蒸散)は気化熱として熱を奪い、放熱に寄与します。体温調節に関与する放熱手段の一つです。
- ○5. 精神性発汗
精神性発汗は緊張や情動刺激により手掌・足底・腋窩で生じる発汗で、交感神経の情動性興奮によるものです。体温調節を目的としないため、体温への影響はありません。
発汗は大きく温熱性発汗(体温調節目的、全身性、視床下部の体温調節中枢が関与)と精神性発汗(情動刺激、手掌・足底・腋窩限局、大脳皮質・辺縁系が関与)、味覚性発汗(辛い食物摂取時、顔面)に分類されます。体温調節に関わるのは温熱性発汗のみです。
体温調節の産熱・放熱機構と、精神性発汗との区別を問う問題です。
「腎泌尿器・体液恒常性」の関連問題
乏尿の正体—1日400mLが分ける「老廃物を捨てきれるか」の境界線
成人の「乏尿」の定義(1日尿量400mL以下)を問う基本問題。尿線途絶や尿勢低下といった排尿障害症状や、排尿回数で表される頻尿との違いを明確に区別できるかがポイント。
115回
腎臓の働きを数値で見る!糸球体濾過機能とクレアチニンクリアランスのキホン
腎機能のうち特に糸球体での濾過機能を評価する血液・尿検査項目を選ぶ問題。各検査項目がどの臓器の機能を反映しているか(アミラーゼ=膵、トロポニン=心、γ-GTP=肝胆道、クレアチニン関連=腎)を整理できているかが鍵となる。
115回
尿比重が下がるのはどれ?尿崩症と糖尿病の決定的な違い
尿比重を変化させる疾患の鑑別問題。尿中の溶質(糖・蛋白・電解質)が多いと比重は上がり、水分過剰排泄(ADH作用障害)では比重が下がるという原則を押さえることが鍵。
115回
バソプレシンはどこで働く?集合管とアクアポリン2で読み解く尿濃縮
バソプレシン(抗利尿ホルモン)の主作用部位を問う問題で、集合管においてアクアポリン2を介し水を再吸収して尿を濃縮するというメカニズムを理解しているかが鍵となります。
115回
重炭酸イオンが上がるのはどんなとき?酸塩基平衡を整理する
酸塩基平衡における各病態とHCO3⁻濃度の変化を結びつけられるかを問う問題。慢性呼吸性アシドーシスでの腎代償が鍵。
114回
