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喀血と吐血はどう違う?色・性状・原因から一発で見抜くコツ

看護師国家試験 第106午前12 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

106午前12

喀血が起こる出血部位で正しいのはどれか。

  1. 1.頭蓋内
  2. 2.気道
  3. 3.食道
  4. 4.胆道

対話形式の解説

博士博士
今日は喀血について学ぼう。必修で頻出のテーマじゃ。
サクラサクラ
喀血って、血を吐くことですよね?吐血と何が違うのかいつも混乱します。
博士博士
それがポイントじゃ。喀血は気管・気管支・肺など『気道』からの出血が咳とともに口から出る状態。吐血は『消化管』からの出血が嘔吐で出る状態じゃ。
サクラサクラ
出てくる場所は同じ口なのに、出発点が違うんですね。
博士博士
そう。だから色や性状がまったく違う。喀血はどんな色だと思う?
サクラサクラ
うーん…新鮮な血だから赤いですか?
博士博士
その通り。喀血は鮮紅色で泡を含む泡沫状、そしてアルカリ性じゃ。肺で酸素と混ざっているから鮮やかな赤色になる。
サクラサクラ
吐血はどうなるんですか?
博士博士
吐血は胃酸と反応してヘモグロビンが変性するため、暗赤色〜コーヒー残渣様になる。食物残渣が混じることも多く、酸性じゃ。
サクラサクラ
なるほど、色と性状で区別できるんですね。
博士博士
喀血の原因疾患にはどんなものがあると思う?
サクラサクラ
肺の病気…肺結核とか肺癌ですか?
博士博士
正解じゃ。加えて気管支拡張症、肺梗塞、肺炎、肺アスペルギルス症なども原因となる。結核は昔から喀血の代表的な原因疾患じゃな。
サクラサクラ
選択肢の『胆道』も気になりました。胆道から血が出るってあるんですか?
博士博士
あるぞ。ヘモビリアといって、肝生検や外傷・腫瘍で胆管内に出血が起こる。ただし胆管から十二指腸へ流れるから、吐血や下血として現れて喀血にはならないのじゃ。
サクラサクラ
看護面で気をつけることは?
博士博士
大量喀血は窒息の危険がある。出血側(患側)を下にした側臥位にして、健側肺に血液が流れ込まないようにする。気道確保、酸素投与、吸引、バイタル観察が基本じゃ。
サクラサクラ
側臥位の向きが逆だと誤嚥性窒息になりかねないんですね。重要ですね。
博士博士
その通り。知識だけでなく、実際の対応とセットで覚えるのじゃ。

POINT

出血部位と喀出経路の関係を問う問題。喀血=気道、吐血=消化管という基本の対比が鍵となる。

解答・解説

正解は2です

問題文:喀血が起こる出血部位で正しいのはどれか。

解説:正解は 2 です。喀血は気管・気管支・肺など下気道からの出血が、咳とともに口腔から喀出される状態をいう。血液は肺循環を経由するため酸素と混ざり、鮮紅色で泡沫状(泡を含む)となることが特徴。上部消化管からの出血で暗赤色・食物残渣を伴う吐血と明確に区別される。

選択肢考察

  1. ×1.  頭蓋内

    頭蓋内出血はくも膜下出血・硬膜下血腫・硬膜外血腫・脳内出血などがあり、頭痛・意識障害・麻痺などを呈する。口から血液を喀出する喀血とは別病態。

  2. 2.  気道

    気管・気管支・肺などの下気道からの出血が喀血の原因。肺結核、気管支拡張症、肺癌、肺炎、肺梗塞などで生じる。鮮紅色・泡沫状・アルカリ性で咳嗽に伴う。

  3. ×3.  食道

    食道は上部消化管で、食道静脈瘤破裂などによる出血は吐血として現れる。嘔吐を契機に排出され、胃酸に触れれば暗赤色となる。

  4. ×4.  胆道

    胆道出血(ヘモビリア)は外傷・腫瘍・肝生検後などに起こり、胆管を介して十二指腸に流入する。消化管を経るため吐血・下血として現れ、喀血にはならない。

喀血と吐血の鑑別ポイント: 喀血は鮮紅色・泡沫状・アルカリ性・咳嗽を伴う、吐血は暗赤色〜コーヒー残渣様・食物残渣あり・酸性・嘔吐を伴う。看護としては気道確保、患側を下にした側臥位(健側肺への血液流入を防ぐ)、バイタルサイン・SpO₂の観察、窒息予防が重要。大量喀血(1回200mL以上あるいは24時間で600mL以上)は生命を脅かすため緊急対応となる。

出血部位と喀出経路の関係を問う問題。喀血=気道、吐血=消化管という基本の対比が鍵となる。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。