看護師の4つの基本的責任とは?ICN倫理綱領を読み解く
看護師国家試験 第106回 午後 第5問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
国際看護師協会〈ICN〉による看護師の倫理綱領における看護師の基本的責任はどれか。
- 1.疾病の回復
- 2.医師の補助
- 3.苦痛の緩和
- 4.薬剤の投与
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
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博士
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サクラPOINT
ICN倫理綱領の4つの基本的責任を問う頻出問題。「増進・予防・回復・緩和」の4本柱で覚える。
解答・解説
正解は3です
問題文:国際看護師協会〈ICN〉による看護師の倫理綱領における看護師の基本的責任はどれか。
解説:正解は 3 です。国際看護師協会(ICN)の「看護師の倫理綱領」の前文には、看護師の基本的責任として①健康の増進、②疾病の予防、③健康の回復、④苦痛の緩和の4つが明示されています。選択肢の中で合致するのは「苦痛の緩和」。「疾病の回復」ではなく「健康の回復」である点、医師の補助や薬剤投与は基本的責任には含まれない点がひっかけポイントです。
選択肢考察
- ×1. 疾病の回復
似た表現だが、ICN倫理綱領では「疾病の予防」と「健康の回復」である。「疾病の回復」という語句はそもそも綱領に存在しない。
- ×2. 医師の補助
医師の補助は日本の保健師助産師看護師法(第5条)における看護師の業務規定の一部ではあるが、ICN倫理綱領の基本的責任として掲げられてはいない。
- ○3. 苦痛の緩和
ICN倫理綱領の4つの基本的責任「健康の増進・疾病の予防・健康の回復・苦痛の緩和」のひとつに該当する。緩和ケアは看護の根幹の役割。
- ×4. 薬剤の投与
薬剤投与は医師の指示のもとで行う診療の補助業務であり、倫理綱領で掲げられる普遍的な基本的責任とは次元が異なる。
ICN倫理綱領は1953年に最初に採択され、2021年版にも改訂されている国際的な看護職の行動規範。冒頭で「看護には4つの基本的責任がある。すなわち、健康の増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和である」と明記されている(健康の「保持増進」と訳されることもある)。加えて、看護師は人間の権利を尊重し、文化的信条・年齢・性別・信条などによる差別を行わないこと、看護ケアが個人・家族・地域社会に提供されることが強調される。日本看護協会の「看護職の倫理綱領」(2021年改訂)も併せて確認すると理解が深まる。
ICN倫理綱領の4つの基本的責任を問う頻出問題。「増進・予防・回復・緩和」の4本柱で覚える。
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