アセチルコリンはなぜ神経伝達物質?体内物質の役割をスッキリ整理
看護師国家試験 第106回 午後 第11問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
神経伝達物質はどれか。
- 1.アルブミン
- 2.フィブリン
- 3.アセチルコリン
- 4.エリスロポエチン
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
神経伝達物質とそれ以外(血漿蛋白・凝固因子・造血因子)を区別できるかを問う基本問題。
解答・解説
正解は3です
問題文:神経伝達物質はどれか。
解説:正解は 3 です。神経伝達物質とは、シナプスで神経細胞(ニューロン)から次の細胞へ情報を伝達するための化学物質の総称で、アセチルコリン・ノルアドレナリン・ドパミン・セロトニン・GABA・グルタミン酸などが代表例。アセチルコリンは自律神経の副交感神経節後線維終末や運動神経と骨格筋との接合部(神経筋接合部)で放出され、筋収縮や臓器機能調節に関与する。
選択肢考察
- ×1. アルブミン
肝臓で合成される血漿蛋白質の約60%を占める成分で、膠質浸透圧の維持や薬物・ホルモンの運搬を担う。栄養状態の指標として用いられるが、神経伝達物質ではない。
- ×2. フィブリン
血漿蛋白質であるフィブリノゲンがトロンビンの作用で変化して生じる線維状の蛋白質。二次止血で血栓を形成する凝固因子であり、神経伝達物質ではない。
- ○3. アセチルコリン
副交感神経系や運動神経終末から放出される代表的な神経伝達物質。ニコチン性受容体とムスカリン性受容体を介して作用し、骨格筋収縮や腺分泌亢進、心拍数低下などを引き起こす。
- ×4. エリスロポエチン
腎臓の尿細管周囲間質細胞で産生される造血因子(ホルモン)で、骨髄で赤血球産生を促進する。腎不全で分泌が低下すると腎性貧血の原因になるが、神経伝達物質ではない。
神経伝達物質は興奮性(グルタミン酸など)と抑制性(GABA、グリシンなど)に分類され、さらにモノアミン系(ドパミン・ノルアドレナリン・セロトニン)、アミノ酸系、ペプチド系などに分けられる。重症筋無力症ではアセチルコリン受容体に対する自己抗体が産生され筋力低下をきたすなど、臨床でも頻出の知識。対して選択肢に並んだアルブミン・フィブリン・エリスロポエチンはいずれも蛋白質やホルモンとしての役割で国試に頻出するため、機能と分類を混同しないように整理しておきたい。
神経伝達物質とそれ以外(血漿蛋白・凝固因子・造血因子)を区別できるかを問う基本問題。
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