キューブラー・ロス5段階を完全マスター!「否認→怒り→取り引き→抑うつ→受容」の世界
看護師国家試験 第106回 午後 第12問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
キューブラー・ロス、E.( Kübler-Ross,E. )による死にゆく人の心理過程で第2段階はどれか。
- 1.死ぬことへの諦め
- 2.延命のための取り引き
- 3.死を認めようとしない否認
- 4.死ななければならないことへの怒り
対話形式の解説
博士
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博士POINT
キューブラー・ロスの死の受容過程5段階を順番と内容でセットで覚えているかを問う頻出問題。
解答・解説
正解は4です
問題文:キューブラー・ロス、E.( Kübler-Ross,E. )による死にゆく人の心理過程で第2段階はどれか。
解説:正解は 4 です。精神科医エリザベス・キューブラー・ロスは著書『死ぬ瞬間(On Death and Dying, 1969)』で、末期患者が死を受け入れるまでの心理過程を 第1段階=否認と孤立 → 第2段階=怒り → 第3段階=取り引き → 第4段階=抑うつ → 第5段階=受容 の5段階で示した。第2段階の「怒り」は、事実を認識したうえで「なぜ自分が」という憤りが家族や医療者に向けられることが特徴である。
選択肢考察
- ×1. 死ぬことへの諦め
死が避けられないと悟り希望を失って打ちひしがれる心理は第4段階の「抑うつ」に相当する。第2段階ではない。
- ×2. 延命のための取り引き
神や運命に「もう少しだけ時間をください」と条件付きで懇願する状態で、第3段階の「取り引き」にあたる。
- ×3. 死を認めようとしない否認
診断の衝撃を受けて事実そのものを受け入れず「何かの間違いだ」と感じる段階で、第1段階の「否認と孤立」にあたる。
- ○4. 死ななければならないことへの怒り
第2段階「怒り」の説明として適切。事実は認識した上で「なぜ自分だけが」という怒りが医療者・家族・神などに向けられ、攻撃的・皮肉的言動として表面化することがある。
キューブラー・ロスの5段階は必ずしも一方向ではなく、段階を行きつ戻りつしたり、すべての段階を経ずに受容に至る患者もいる。看護師は段階を型にはめるのではなく、その時々の感情表出を受け止める姿勢が大切である。また、怒りの段階で医療者が攻撃的な言動を受けても、それを人格批判と受け取らず「死への恐怖の表れ」と理解し、非難せずに傾聴する関わりが求められる。グリーフケアの基本知識として家族の予期悲嘆や遺族ケアにも応用される。
キューブラー・ロスの死の受容過程5段階を順番と内容でセットで覚えているかを問う頻出問題。
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