くしゃみ・鼻水・鼻づまり〜アレルギー性鼻炎の正体を見抜く
看護師国家試験 第106回 午後 第42問
国試問題にチャレンジ
アレルギー性鼻炎( allergic rhinitis )について正しいのはどれか。
- 1.食後に症状が増悪する。
- 2.Ⅳ型アレルギーである。
- 3.スクラッチテストで原因を検索する。
- 4.アレルゲンの除去は症状の抑制に有効である。
対話形式の解説
博士
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サクラPOINT
アレルギー性鼻炎の病態(Ⅰ型アレルギー)、原因検索の検査法、治療の第一選択(アレルゲン除去)を問う問題。
解答・解説
正解は4です
問題文:アレルギー性鼻炎( allergic rhinitis )について正しいのはどれか。
解説:正解は 4 です。アレルギー性鼻炎はIgE抗体を介するⅠ型(即時型)アレルギー反応で、ハウスダスト、ダニ、スギ・ヒノキ花粉などのアレルゲンが鼻粘膜の肥満細胞上のIgEと結合して脱顆粒を起こし、ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されることで、くしゃみ・水様性鼻汁・鼻閉という三大症状を引き起こす。治療の基本は、原因アレルゲンの除去・回避(環境整備、マスク、空気清浄機など)であり、これが最も効果的で副作用のない対策となる。
選択肢考察
- ×1. 食後に症状が増悪する。
食後に増悪するのは食物アレルギーの特徴。アレルギー性鼻炎は花粉・ダニ・ハウスダスト・ペットのフケなど吸入性アレルゲンへの曝露で増悪し、季節性(花粉症)と通年性に分けられる。
- ×2. Ⅳ型アレルギーである。
アレルギー性鼻炎はIgE抗体を介するⅠ型(即時型)アレルギー。Ⅳ型は細胞性免疫による遅延型反応で、ツベルクリン反応や接触皮膚炎などが代表例。
- ×3. スクラッチテストで原因を検索する。
アレルギー性鼻炎の原因検索には、皮膚プリックテスト、血清特異的IgE抗体検査(RAST/CAP法)、鼻粘膜誘発テストが用いられる。スクラッチテストは皮膚を引っかく古い方法で、現在は安全性と精度の点からプリックテストが主流。
- ○4. アレルゲンの除去は症状の抑制に有効である。
アレルギー疾患の治療における第一選択は原因アレルゲンの除去・回避。ダニ対策(寝具の洗濯・乾燥、掃除)、花粉対策(マスク・メガネ・衣服の花粉除去)などが具体策となる。
Ⅰ型アレルギーの代表疾患は、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラキシーショックなど。治療はアレルゲン除去に加え、抗ヒスタミン薬、点鼻ステロイド、ロイコトリエン受容体拮抗薬、舌下免疫療法(SLIT)などが用いられる。舌下免疫療法はスギ花粉とダニに保険適用があり、根治を目指せる治療として注目されている。
アレルギー性鼻炎の病態(Ⅰ型アレルギー)、原因検索の検査法、治療の第一選択(アレルゲン除去)を問う問題。
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