外性器異常が疑われる新生児〜性別は焦らず、親を支える
看護師国家試験 第106回 午後 第50問
国試問題にチャレンジ
外性器異常が疑われた新生児の親への対応として適切なのはどれか。
- 1.出生直後に性別を伝える。
- 2.内性器には異常がないことを伝える。
- 3.出生直後に母児の早期接触を行わない。
- 4.出生届は性別保留で提出できることを説明する。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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博士POINT
性分化疾患(外性器異常)が疑われる新生児の親への支援として、戸籍法の「性別保留」制度を説明することの適切性を問う問題。
解答・解説
正解は4です
問題文:外性器異常が疑われた新生児の親への対応として適切なのはどれか。
解説:正解は 4 です。出生時に外性器異常(性分化疾患:DSD, Disorders of Sex Development)が疑われた場合、外見だけでは社会的性別を即断できない。染色体検査、内性器・ホルモン・遺伝子検査などを経て慎重に判断する必要がある。日本では出生届は原則として出生後14日以内に提出する義務(戸籍法49条)があるが、性別が確定しない場合は「性別保留」で届け出ることが可能で、後日「追完届」で性別を記載できる。親に対しては、この制度を正しく情報提供し、焦らず専門医療チームの診断を待てるよう支援することが重要である。
選択肢考察
- ×1. 出生直後に性別を伝える。
外見が曖昧な場合、即断は誤った性別決定につながり、将来の本人のアイデンティティに重大な影響を及ぼす。染色体・ホルモン・内性器などの検査結果を踏まえ、多職種チームで慎重に判断する。
- ×2. 内性器には異常がないことを伝える。
性分化疾患では外性器のみならず内性器や性腺、染色体、ホルモン系にも異常がある場合が多い。検査前に「内性器に異常はない」と伝えるのは不正確で、将来の信頼関係を損なう。
- ×3. 出生直後に母児の早期接触を行わない。
外性器異常があっても全身状態に問題がなければ、他の児と同様に早期母児接触を行う。早期接触は愛着形成、低体温予防、正常細菌叢の定着、母乳育児確立に重要で、児の将来性別の問題と切り離して考える。
- ○4. 出生届は性別保留で提出できることを説明する。
戸籍法上、出生届は出生後14日以内の提出が原則だが、性別が確定しない場合は性別を保留して届け出ることができ、後日「追完届」で性別を記載できる。この制度を説明し、焦らず検査を待つよう支援する。
性分化疾患(DSD)は、染色体・性腺・内外性器の発達が非典型的な状態で、先天性副腎過形成、アンドロゲン不応症など多様な原因がある。対応は小児内分泌、小児泌尿器、遺伝科、精神科、看護、倫理委員会などによる多職種チームで行う。親への支援では、①正確でわかりやすい情報提供、②心理的サポート、③早期母児接触の保証、④出生届の性別保留制度の説明、⑤将来の性別決定に本人の意思を尊重する姿勢の共有、などが重要。
性分化疾患(外性器異常)が疑われる新生児の親への支援として、戸籍法の「性別保留」制度を説明することの適切性を問う問題。
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