ピアサポートってなに?当事者同士が支え合う力
看護師国家試験 第106回 午後 第86問
国試問題にチャレンジ
精神医療におけるピアサポーターの活動について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1.訪問活動は禁止されている。
- 2.活動には専門家の同行が条件となる。
- 3.ピアサポーター自身の回復が促進される。
- 4.精神保健医療福祉サービスの利用を終了していることが条件となる。
- 5.自分の精神障害の経験を活かして同様の体験をしている人を支援する。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
ピアサポートの概念と意義を問う問題。当事者の経験を活かす双方向性と、支援者側の回復促進効果がキーワード。
解答・解説
正解は3です
問題文:精神医療におけるピアサポーターの活動について正しいのはどれか。2つ選べ。
解説:正解は 3(ピアサポーター自身の回復が促進される)と 5(自分の精神障害の経験を活かして同様の体験をしている人を支援する)です。ピア(peer)とは「仲間」の意味で、精神疾患の経験者自身がその体験を活かして他の当事者を支える活動をピアサポートと呼びます。支援する側もエンパワメントされ、自己効力感や回復感が高まる「ヘルパーセラピー原理」が働くため、サポーター自身のリカバリーにも寄与します。
選択肢考察
- ×1. 訪問活動は禁止されている。
訪問活動(自宅訪問、通院同行、買い物同行など)はピアサポートの重要な活動形態の一つ。禁止されていない。
- ×2. 活動には専門家の同行が条件となる。
専門家の同行は必須条件ではない。ピア同士の対等な関係性が本質であり、専門職主導にしないこと自体がピアサポートの特徴。
- ○3. ピアサポーター自身の回復が促進される。
他者を支援することで自己効力感や社会的役割感が高まり、支援する側自身の回復が促進される「ヘルパーセラピー原理」が知られている。
- ×4. 精神保健医療福祉サービスの利用を終了していることが条件となる。
サービス利用を終了していることは条件ではない。現在も服薬や通院をしながら活動するピアサポーターも多く、リカバリー過程の中で活動できる。
- ○5. 自分の精神障害の経験を活かして同様の体験をしている人を支援する。
ピアサポートの定義そのもの。当事者ならではの共感と経験知を活かした支援で、専門職にはできない役割を担う。
ピアサポートは1970年代のアメリカで広がり、日本でも2000年代以降、障害者自立支援法や障害者総合支援法の中で制度化が進んだ。現在では「ピアサポーター養成研修」や「ピアサポート体制加算」など制度的支援も整備されている。ピアサポートの効果には(1)当事者の孤立感軽減、(2)ロールモデルの提示、(3)回復への希望付与、(4)サポーター自身のリカバリー促進などがある。リカバリーモデル(単なる症状寛解ではなく、社会参加や自己実現を含む回復概念)の中核的要素として国際的にも位置づけられている。
ピアサポートの概念と意義を問う問題。当事者の経験を活かす双方向性と、支援者側の回復促進効果がキーワード。
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