『できる』『できない』を法律で整理!医療職の業務範囲
看護師国家試験 第106回 午前 第77問
国試問題にチャレンジ
医療職や介護職の業務で法律に規定されているのはどれか。
- 1.介護福祉士は訪問看護ができる。
- 2.薬剤師は薬を処方することができる。
- 3.臨床検査技師は肘静脈から採血ができる。
- 4.看護師は病院の管理者となることができる。
- 5.診療放射線技師はエックス線写真に基づく診断ができる。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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サクラ
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サクラ
博士
サクラ
博士POINT
各医療職・介護職の法的業務範囲を問う問題。『処方と調剤』『診断と検査』『看護と介護』の境界と、医師の指示が必要な業務を整理しておくことが重要。
解答・解説
正解は3です
問題文:医療職や介護職の業務で法律に規定されているのはどれか。
解説:正解は 3 の『臨床検査技師は肘静脈から採血ができる』です。臨床検査技師等に関する法律(第20条の2)により、臨床検査技師は『医師又は歯科医師の具体的な指示』に基づき、検体検査のための採血(肘静脈、耳朶、指頭等からの採血)を行うことができます。採取できる量は原則20mL以内と定められています。また2015年の法改正により、検体採取(鼻腔拭い液、咽頭拭い液、鼻腔洗浄液、喀痰、糞便、尿、皮膚・毛髪・爪の表面からの採取など)も可能になりました。
選択肢考察
- ×1. 介護福祉士は訪問看護ができる。
誤り。訪問看護は『看護師・保健師・助産師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士』が提供できるサービス(健康保険法・介護保険法に基づく)。介護福祉士は訪問介護(生活援助・身体介護)を行うが訪問看護は業務範囲外。ただし一定の研修修了者は、医師の指示下で特定の医行為(喀痰吸引・経管栄養)が認められている。
- ×2. 薬剤師は薬を処方することができる。
誤り。薬を『処方』できるのは医師・歯科医師・獣医師のみ(医師法第22条、歯科医師法第21条)。薬剤師は処方箋に基づいて『調剤』を行い、服薬指導や薬歴管理を担う。処方と調剤の区別は国試頻出。
- ○3. 臨床検査技師は肘静脈から採血ができる。
正しい。臨床検査技師等に関する法律第20条の2により、医師の具体的な指示のもとで採血(肘静脈等)が可能。原則20mL以内。
- ×4. 看護師は病院の管理者となることができる。
誤り。医療法第10条で『病院又は医師が常時3人以上勤務する診療所の管理者は、原則として医師であること』と規定されている。看護師は病棟師長・看護部長にはなれても病院全体の管理者(院長)にはなれない。
- ×5. 診療放射線技師はエックス線写真に基づく診断ができる。
誤り。診断は医師・歯科医師の独占業務(医師法第17条)。診療放射線技師は医師の指示のもと放射線の照射・撮影・画像情報処理などを行うが、診断(読影)はできない。
各医療専門職の業務範囲は法律で明確に定められている。医師法:診断・処方・手術などの医行為独占/歯科医師法:歯科医行為/看護師:保健師助産師看護師法で療養上の世話・診療の補助/助産師:助産師・保健師助産師看護師法で分娩介助・新生児ケア/薬剤師法:調剤独占/臨床検査技師:検体検査・採血/診療放射線技師:放射線照射/理学療法士・作業療法士法:リハビリ/臨床工学技士:生命維持管理装置の操作/介護福祉士:介護(喀痰吸引・経管栄養は研修修了者のみ、医師指示下)。いずれも『医師の指示』が前提の業務と、独占業務を区別することが重要。
各医療職・介護職の法的業務範囲を問う問題。『処方と調剤』『診断と検査』『看護と介護』の境界と、医師の指示が必要な業務を整理しておくことが重要。
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