集団精神療法のリーダーは何をする?沈黙も非言語も味方につける
看護師国家試験 第106回 午前 第88問
国試問題にチャレンジ
入院集団精神療法において、看護師が担うリーダーの役割で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1.患者間の発言量を均等にする。
- 2.沈黙も意味があると受け止める。
- 3.メンバーの座る位置を固定する。
- 4.患者の非言語的サインに注目する。
- 5.話題が変わった場合はすぐに戻す。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
集団精神療法におけるリーダーシップの基本原則を問う問題。自発性の尊重と非言語的サインへの注目がポイント。
解答・解説
正解は2です
問題文:入院集団精神療法において、看護師が担うリーダーの役割で正しいのはどれか。2つ選べ。
解説:正解は 2 と 4 です。入院集団精神療法は、精神科入院患者を対象に、言語的・非言語的な対人交流を通して自己洞察や対人関係技術の向上、不安や葛藤の緩和を図る治療法である。看護師などがリーダーとしてグループを運営する際は、参加者の自発性を尊重し、安全で受容的な場を提供することが基本姿勢となる。沈黙もコミュニケーションの一形態として意味を持つため受け止める姿勢が重要であり、表情・視線・姿勢といった非言語的サインにも注目してメンバーの内面を理解することが求められる。
選択肢考察
- ×1. 患者間の発言量を均等にする。
発言量を無理に均等化しようとするとかえって自発性を損ね、参加者にストレスを与える。リーダーは発言しやすい雰囲気を作ることが大切で、発言の量を調整することではない。
- ○2. 沈黙も意味があると受け止める。
沈黙は考えを整理する時間、感情の揺れ、関係性の変化など、さまざまな意味を持つ非言語的コミュニケーション。リーダーは沈黙を恐れず、意味あるものとして受容する姿勢が必要である。
- ×3. メンバーの座る位置を固定する。
座る位置を強制すると参加者のストレスを高める。自由に座ってもらうことでリラックスして安心感を持って参加でき、自然な対人関係が形成されやすい。
- ○4. 患者の非言語的サインに注目する。
表情・視線・姿勢・呼吸・身振りなどの非言語的サインは、言語化されない内面を示す重要な手がかり。リーダーはそれらを丁寧に観察し、メンバーの状態理解と適切な介入につなげる。
- ×5. 話題が変わった場合はすぐに戻す。
話題の転換はメンバーの関心や無意識の回避を反映することがある。すぐ戻すのではなく、その流れに意味を見出し、必要に応じて適切に扱うのが望ましい。
集団精神療法にはYalomが提唱した治療的因子(希望の注入、普遍性、情報の提供、愛他主義、対人学習、模倣行動、感情の解放など)が働くとされる。看護師がリーダーを務める際の基本姿勢は、①安全な場の保障、②自発性の尊重、③受容と傾聴、④非言語的サインへの注目、⑤グループダイナミクスの観察、である。SST(社会生活技能訓練)や作業療法、デイケアなどでも同様の視点が求められる。
集団精神療法におけるリーダーシップの基本原則を問う問題。自発性の尊重と非言語的サインへの注目がポイント。
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