下垂体腺腫の病態と治療を理解しよう
看護師国家試験 第107回 午後 第44問
国試問題にチャレンジ
下垂体腺腫( pituitary adenoma )について正しいのはどれか。
- 1.褐色細胞腫( pheochromocytoma )が最も多い。
- 2.トルコ鞍の狭小化を認める。
- 3.典型的な視野障害として同名半盲がある。
- 4.代表的な外科治療として経鼻的な経蝶形骨洞法による下垂体切除術がある。
対話形式の解説
博士
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博士
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サクラ
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サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
下垂体腺腫ではトルコ鞍拡大、両耳側半盲、経鼻的経蝶形骨洞法という三つのキーワードを確実に押さえておきましょう。
解答・解説
正解は4です
問題文:下垂体腺腫( pituitary adenoma )について正しいのはどれか。
解説:正解は4です。下垂体腺腫に対する標準的な外科治療は、鼻腔から蝶形骨洞を経由して腫瘍へ到達する経鼻的経蝶形骨洞法(Hardy手術)です。
選択肢考察
- ×1. 褐色細胞腫( pheochromocytoma )が最も多い。
褐色細胞腫は副腎髄質や傍神経節に発生するカテコールアミン産生腫瘍であり、下垂体腺腫とは全く別の疾患です。
- ×2. トルコ鞍の狭小化を認める。
下垂体が収まるトルコ鞍は腫瘍の増大に伴って圧排・拡大するため、画像上は狭小化ではなく拡大所見が特徴です。
- ×3. 典型的な視野障害として同名半盲がある。
下垂体腺腫は上方の視交叉を圧迫するため、視神経交叉部の神経線維が障害され両耳側半盲をきたすのが典型です。
- ○4. 代表的な外科治療として経鼻的な経蝶形骨洞法による下垂体切除術がある。
鼻腔から蝶形骨洞を介して腫瘍にアプローチする経蝶形骨洞法は、低侵襲で視機能への影響も少なく、下垂体腺腫の標準術式となっています。
下垂体腺腫は機能性と非機能性に大別されます。機能性ではプロラクチン産生腫瘍が最多で、次いで成長ホルモン産生腫瘍(先端巨大症)、ACTH産生腫瘍(クッシング病)が続きます。非機能性では腫瘍増大による視交叉圧迫で両耳側半盲、下垂体機能低下症による全身倦怠感や性腺機能低下などが出現します。プロラクチノーマではドパミン作動薬が第一選択です。
下垂体腺腫ではトルコ鞍拡大、両耳側半盲、経鼻的経蝶形骨洞法という三つのキーワードを確実に押さえておきましょう。
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