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成人の体液分布と細胞内液

看護師国家試験 第108午後9 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

108午後9

成人の体重に占める体液の割合で最も高いのはどれか。

  1. 1.血漿
  2. 2.間質液
  3. 3.細胞内液
  4. 4.リンパ液

対話形式の解説

博士博士
今回は成人の体重に占める体液で最も割合が高いものを問う問題じゃ。
サクラサクラ
博士、体液ってどう分かれているんですか?
博士博士
成人の体重の約60%が水分じゃ。そのうち細胞内液が40%、細胞外液が20%じゃ。
サクラサクラ
細胞外液の内訳は?
博士博士
間質液が約15%、血漿が約4〜5%、その他リンパ液などじゃ。
サクラサクラ
正解はどれですか?
博士博士
正解は3の細胞内液じゃ。体重の40%を占め、体液の中で最も多い区画じゃぞ。
サクラサクラ
細胞内液にはどんな働きがありますか?
博士博士
細胞内の代謝、タンパク合成、エネルギー産生の場じゃ。カリウムが主な陽イオンじゃな。
サクラサクラ
細胞外液との違いは?
博士博士
細胞外液は循環血液量の維持、酸素・栄養素の運搬、老廃物の排出を担っておる。主な陽イオンはナトリウムじゃ。
サクラサクラ
血漿やリンパ液は少ないんですね。
博士博士
血漿は約5%、リンパ液は1〜2%程度じゃ。血漿量は循環動態に直結する重要な区画じゃぞ。
サクラサクラ
覚え方はありますか?
博士博士
「内40・間15・血5」または「4対2対1」の法則で覚えると良いぞ。
サクラサクラ
年齢で違いはありますか?
博士博士
もちろんじゃ。新生児は約80%、乳児70%、成人60%、高齢者50%と加齢で減少する。高齢者が脱水になりやすい理由の一つじゃな。
サクラサクラ
脱水の病態理解に役立ちますね。
博士博士
その通り。細胞外液の喪失が進むと、細胞内液から水が移動して補う仕組みがあるのじゃ。
サクラサクラ
体液の浸透圧調節も奥深いですね。
博士博士
そうじゃ、電解質バランスと浸透圧の維持は生命維持の根幹じゃ。臨床でも輸液管理の基本になるぞ。

POINT

成人の体液分布における細胞内液の占める割合(最も多い)を問う生理学の基本問題。

解答・解説

正解は3です

問題文:成人の体重に占める体液の割合で最も高いのはどれか。

解説:正解は 3 です。成人の体重に占める水分量は約60%で、その内訳は細胞内液が約40%、細胞外液が約20%です。したがって体重に対する割合が最も高い体液は細胞内液となります。細胞外液はさらに間質液(組織間液)約15%、血漿約5%(リンパ液を含む)に分けられます。細胞内液には主にカリウム(K⁺)、細胞外液には主にナトリウム(Na⁺)が多く含まれます。

選択肢考察

  1. ×1.  血漿

    血漿は体重の約4〜5%で、細胞外液の一部を占めるに過ぎません。最も多い体液ではありません。

  2. ×2.  間質液

    間質液(組織間液)は体重の約15%で、細胞外液の中では最も多い成分ですが、細胞内液には及びません。

  3. 3.  細胞内液

    体重の約40%を占め、体液の中で最も多い区画です。細胞の代謝・タンパク合成の場となります。

  4. ×4.  リンパ液

    リンパ液は体重の約1〜2%程度で、細胞外液の一部です。最も多い体液ではありません。

体液区画の「4・2・1の法則」で覚えるとよいでしょう。すなわち体重60%の水分のうち、細胞内液:間質液:血漿=約40:15:5(約8:3:1)の比率です。小児や新生児は体水分量が多く(新生児で約80%)、高齢者は減少して約50%となります。体液バランスの異常は脱水や浮腫の病態理解に直結する基本知識です。

成人の体液分布における細胞内液の占める割合(最も多い)を問う生理学の基本問題。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。