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狭心症発作の救急薬はニトロ舌下

看護師国家試験 第108午後15 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

108午後15

狭心症発作時に舌下投与するのはどれか。

  1. 1.ヘパリン
  2. 2.ジゴキシン
  3. 3.アドレナリン
  4. 4.ニトログリセリン

対話形式の解説

博士博士
狭心症の発作時に使う薬といえば何か分かるかね?
サクラサクラ
ニトログリセリンの舌下投与、ですよね。ドラマでも見るあれです。
博士博士
正解。選択肢4がそれじゃ。胸が締め付けられるような発作が起きたら、舌の下に錠剤を入れて溶かす。
サクラサクラ
なぜ内服ではダメなのですか?
博士博士
良い質問じゃ。ニトログリセリンは肝臓で初回通過効果を受けやすく、経口では90%以上が分解されてしまう。舌下粘膜からなら直接静脈へ吸収されて数十秒で効く。
サクラサクラ
作用機序は冠動脈拡張ですよね。
博士博士
その通り。血管平滑筋内でNO、一酸化窒素を遊離してグアニル酸シクラーゼを活性化し平滑筋を弛緩させる。冠動脈だけでなく静脈系も拡張し、前負荷を減らすから心筋の酸素需要も下がるんじゃ。
サクラサクラ
一石二鳥ですね。では他の選択肢も確認しますね。1のヘパリンはどうですか?
博士博士
抗凝固薬で、アンチトロンビンIIIを活性化する。静脈内か皮下投与が基本で、消化管からも舌下からも吸収されん。
サクラサクラ
2のジゴキシンはジギタリス製剤、心不全や頻脈性心房細動の薬ですね。
博士博士
その通り。強心作用と房室伝導抑制が主効果で、経口や静注で使う。狭心症の発作時には使わない。
サクラサクラ
3のアドレナリンは心停止やアナフィラキシーで筋注する薬ですね。血管を収縮させるから狭心症にはむしろ悪そう。
博士博士
まさにそれじゃ。冠動脈が狭くなって虚血になっているのに血管収縮させたら逆効果じゃ。
サクラサクラ
ニトロ使用時の注意点はありますか?
博士博士
血圧低下で立ちくらみを起こすので座位か臥位で服用すること。5分ごとに3回まで使って効果なければ急性心筋梗塞を疑い救急車じゃ。
サクラサクラ
シルデナフィルとの併用は禁忌と聞きました。
博士博士
勃起不全治療薬と合わせると血圧が急落して重篤になる。必ず確認するべき薬歴じゃな。保管は遮光密閉、使用期限チェックも忘れずに。

POINT

狭心症発作時の第一選択薬と舌下投与の根拠を問う必修問題です。

解答・解説

正解は4です

問題文:狭心症発作時に舌下投与するのはどれか。

解説:正解は 4 です。ニトログリセリンは代表的な硝酸薬で、血管平滑筋内でNO(一酸化窒素)を遊離させて冠動脈を拡張し、前負荷・後負荷を軽減することで心筋虚血を改善します。経口投与では肝初回通過効果でほとんど分解されてしまうため、発作時には舌下錠または舌下スプレー(バッカル錠)として使用し、口腔粘膜から直接吸収させます。数十秒〜1、2分で効果が発現するのが特徴です。

選択肢考察

  1. ×1.  ヘパリン

    ヘパリンは抗凝固薬で、アンチトロンビンIIIを活性化して血栓形成を抑制します。静脈内・皮下投与で用い、舌下では吸収されません。

  2. ×2.  ジゴキシン

    ジゴキシンはジギタリス製剤で、心不全や頻脈性心房細動に使われる経口または静注薬です。舌下投与は行いません。

  3. ×3.  アドレナリン

    アドレナリンは心停止やアナフィラキシーで筋注・静注する薬剤で、血管収縮と強心作用を持ちます。狭心症発作には使いません。

  4. 4.  ニトログリセリン

    冠動脈拡張と静脈拡張で酸素需給バランスを改善します。舌下投与で肝初回通過を回避し、発作を速やかに頓挫させます。

ニトログリセリン舌下錠は服用後に血圧低下や起立性低血圧を起こしやすいため、座位または臥位で使用します。効果不十分なら5分ごとに合計3回まで追加可能で、それでも改善しなければ急性冠症候群を疑い救急要請します。勃起不全治療薬(シルデナフィルなど)との併用は重篤な血圧低下をきたすため禁忌です。また、舌下錠は光・湿気に弱く、遮光密閉容器で保管し使用期限にも注意します。

狭心症発作時の第一選択薬と舌下投与の根拠を問う必修問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。