中心静脈投与が必須な輸液はどれ?
看護師国家試験 第108回 午後 第21問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
中心静脈から投与しなければならないのはどれか。
- 1.脂肪乳剤
- 2.生理食塩液
- 3.5%ブドウ糖液
- 4.高カロリー輸液
対話形式の解説
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サクラPOINT
高カロリー輸液が中心静脈投与必須である理由と輸液浸透圧の基本を問う必修問題です。
解答・解説
正解は4です
問題文:中心静脈から投与しなければならないのはどれか。
解説:正解は 4 です。高カロリー輸液(TPN:total parenteral nutrition)は浸透圧が血漿の約6倍以上、グルコース濃度も高く、末梢静脈に投与すると血管内皮を損傷して静脈炎や血栓性静脈炎を起こします。上大静脈などの太い中心静脈なら大量の血流で急速に希釈されるため、高浸透圧液でも安全に投与できます。したがって高カロリー輸液は中心静脈カテーテル(CVC)やCVポートを用いて投与することが必須です。
選択肢考察
- ×1. 脂肪乳剤
脂肪乳剤(イントラリポスなど)は浸透圧が血漿とほぼ等張のため末梢静脈から投与可能です。中心静脈からも投与できますが必須ではありません。
- ×2. 生理食塩液
0.9%生理食塩液は血漿と等張で、末梢静脈から安全に投与できます。中心静脈投与である必要はありません。
- ×3. 5%ブドウ糖液
5%ブドウ糖液は血漿とほぼ等張で末梢静脈投与が基本です。体内でブドウ糖が代謝されると実質的に自由水となります。
- ○4. 高カロリー輸液
高濃度ブドウ糖やアミノ酸を含み浸透圧比が高いため末梢では静脈炎を起こします。上大静脈などの中心静脈へ投与することが必須です。
末梢静脈から投与できる輸液はおおむね浸透圧比3以下、糖濃度12%以下が目安です。TPN製剤は糖濃度が17〜25%前後、浸透圧比が6〜7に達するため末梢では投与できません。中心静脈カテーテルの代表的な刺入部位は内頸静脈、鎖骨下静脈、大腿静脈で、先端は上大静脈と右心房の境界付近に留置します。合併症として気胸、動脈穿刺、カテーテル関連血流感染(CRBSI)、空気塞栓、血栓形成があり、挿入時はマキシマルバリアプリコーション、管理時は清潔操作とフィルター使用、感染兆候のモニタリングが重要です。長期投与にはCVポートや PICC が用いられます。
高カロリー輸液が中心静脈投与必須である理由と輸液浸透圧の基本を問う必修問題です。
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