法的脳死判定6項目を正確に押さえる
看護師国家試験 第108回 午前 第23問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
臓器の移植に関する法律における脳死の判定基準で正しいのはどれか。
- 1.瞳孔径は左右とも3mm以上
- 2.脳波上徐波の出現
- 3.微弱な自発呼吸
- 4.脳幹反射の消失
- 5.浅昏睡
対話形式の解説
博士
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サクラ
博士POINT
臓器移植法に基づく法的脳死判定6項目の正確な知識を問う必修問題です。
解答・解説
正解は4です
問題文:臓器の移植に関する法律における脳死の判定基準で正しいのはどれか。
解説:正解は 4 です。臓器移植法に基づく法的脳死判定は、深昏睡(JCS III-300、GCS 3点)、瞳孔径4mm以上で固定、脳幹反射の全消失、平坦脳波、自発呼吸の消失の5項目をまず確認し、6時間以上経過後に同じ検査を繰り返して不可逆性を確認します。判定は脳死判定に必要な知識と経験を持ち、臓器移植に関係しない医師2名以上が行います。脳幹反射の消失は脳幹機能の完全停止を示す中核項目です。
選択肢考察
- ×1. 瞳孔径は左右とも3mm以上
基準は瞳孔径が左右とも4mm以上で固定している状態です。3mmでは基準を満たしません。
- ×2. 脳波上徐波の出現
脳死判定では脳波が平坦であることが要求されます。徐波であっても電気活動が残存していれば脳死とは判定できません。
- ×3. 微弱な自発呼吸
自発呼吸の完全消失が条件です。無呼吸テストで人工呼吸器を外してもPaCO2が60mmHg以上に上昇しても呼吸運動が出現しないことを確認します。
- ○4. 脳幹反射の消失
対光反射、角膜反射、毛様脊髄反射、眼球頭反射、前庭反射、咽頭反射、咳反射すべての消失が判定基準に含まれます。
- ×5. 浅昏睡
基準はJCS III-300、GCS 3点の深昏睡です。浅昏睡では刺激に反応があるため脳死とはいえません。
法的脳死判定の6項目は、深昏睡・瞳孔固定散大・脳幹反射消失・平坦脳波・自発呼吸消失と、6時間以上(6歳未満は24時間以上)あけた2回目検査です。補助検査として聴性脳幹反応(ABR)も用いられます。脳死は臓器提供を前提とする概念であり、一般の臨床的脳死判定とは手続きが異なる点にも注意が必要です。
臓器移植法に基づく法的脳死判定6項目の正確な知識を問う必修問題です。
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