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災害時の要配慮者と災害の基本

看護師国家試験 第108午前77

国試問題にチャレンジ

108午前77

災害に関する記述で正しいのはどれか。

  1. 1.災害時の要配慮者には高齢者が含まれる。
  2. 2.人為的災害の被災範囲は局地災害にとどまる。
  3. 3.複合災害は同じ地域で複数回災害が発生することである。
  4. 4.発災直後に被災者診療を行う場では医療の供給が需要を上回る。

対話形式の解説

博士博士
今日は災害看護の基礎を押さえよう。まず「要配慮者」とは誰を指すか、言えるかの。
サクラサクラ
高齢者や障害者、妊婦さんだったと思います。
博士博士
よく覚えておる。災害対策基本法第8条で「高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者」と定義されている。妊産婦、傷病者、難病患者、外国人なども含まれる。
サクラサクラ
選択肢1はそのまま正解ですね。
博士博士
その通り。では他の選択肢を見ていこう。選択肢2の人為的災害は局地災害にとどまる、はどうじゃ。
サクラサクラ
原発事故とかは広域ですよね。
博士博士
そうじゃ、航空機事故、原発事故、テロ、戦争などは広域に及び、局地に限らん。
サクラサクラ
選択肢3の複合災害は。
博士博士
異なる種類の災害が同時または連鎖的に起こることじゃ。東日本大震災は地震+津波+原発事故の複合災害じゃった。同一災害の反復ではない。
サクラサクラ
選択肢4の医療供給が需要を上回る、は逆ですね。
博士博士
発災直後は傷病者が急増し、病院も停電や損壊で資源が減る。需要が供給を大きく上回るからトリアージが必要になる。
サクラサクラ
トリアージの色分けを復習しておきたいです。
博士博士
赤=最優先治療群、黄=非緊急治療群、緑=軽症群、黒=死亡群・救命困難群じゃ。
サクラサクラ
災害サイクルも大事ですよね。
博士博士
静穏期・前兆期・発災期・急性期(〜72時間)・亜急性期・慢性期・復興期に分けられる。急性期はCSCATTTでDMATが活動する。
サクラサクラ
要配慮者は避難所でも特別な配慮が必要ですね。
博士博士
一般避難所では対応困難な人のために福祉避難所が設置される。看護師として支援が必要じゃ。
サクラサクラ
避難行動要支援者名簿というのもありますね。
博士博士
自ら避難が困難な人を市町村が把握する制度で、平時からの備えが災害時に活きる。

POINT

災害対策基本法上の要配慮者の定義と、災害分類・医療需給の基本を理解しているかを問う問題です。

解答・解説

正解は1です

問題文:災害に関する記述で正しいのはどれか。

解説:正解は 1 です。災害対策基本法では「要配慮者」を「高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者」と定義しており、妊産婦、傷病者、難病患者、外国人なども含まれます。さらに自ら避難することが困難で特に支援を要する者を「避難行動要支援者」として市町村が名簿を作成する制度もあります。

選択肢考察

  1. 1.  災害時の要配慮者には高齢者が含まれる。

    災害対策基本法第8条で高齢者、障害者、乳幼児その他特に配慮を要する者が要配慮者と定義されており、高齢者は代表的な対象です。

  2. ×2.  人為的災害の被災範囲は局地災害にとどまる。

    航空機事故、原発事故、テロ、戦争などの人為的災害は広域に及ぶことも多く、局地災害に限られません。

  3. ×3.  複合災害は同じ地域で複数回災害が発生することである。

    複合災害は異なる種類の災害(地震+津波+原発事故など)が同時または連鎖的に発生することで、東日本大震災が典型例です。

  4. ×4.  発災直後に被災者診療を行う場では医療の供給が需要を上回る。

    発災直後は傷病者が急増する一方、医療資源は損壊・不足するため需要が供給を大きく上回ります。このためトリアージが必要になります。

災害サイクルは静穏期・前兆期・発災期・急性期(〜72時間)・亜急性期・慢性期・復興期に分けられ、各期で求められる看護が異なります。急性期はCSCATTT(指揮・安全・通信・評価・トリアージ・治療・搬送)に基づく災害医療が展開され、DMATが活動します。要配慮者は福祉避難所での対応が必要です。

災害対策基本法上の要配慮者の定義と、災害分類・医療需給の基本を理解しているかを問う問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。