お腹で呼吸する赤ちゃん ─ 乳児の解剖学的特徴
看護師国家試験 第109回 午後 第7問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
乳児期における呼吸の型はどれか。
- 1.肩呼吸
- 2.胸式呼吸
- 3.腹式呼吸
- 4.胸腹式呼吸
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
乳児の解剖学的特徴(肋骨の水平走行・呼吸筋未発達)から導かれる呼吸型を問う問題。年齢別の呼吸型の移行を押さえる。
解答・解説
正解は3です
問題文:乳児期における呼吸の型はどれか。
解説:正解は 3 の「腹式呼吸」です。乳児期は肋骨がほぼ水平に走行しており、胸郭の前後径と左右径が近い『樽状胸』の形態をしています。さらに肋間筋をはじめとする呼吸筋が未発達であるため、胸郭を大きく広げる運動は困難です。そのため横隔膜の収縮・弛緩を主体とする腹式呼吸(横隔膜呼吸)が優位となります。成長とともに肋骨の走行が斜めに変化し呼吸筋が発達するため、2〜3歳頃に胸腹式呼吸、7歳前後で成人と同じ胸式優位の呼吸パターンへ移行していきます。
選択肢考察
- ×1. 肩呼吸
呼吸困難が高度になったときに補助呼吸筋を動員して肩を上下させる異常呼吸。年齢を問わず病的サインであり、生理的な呼吸型ではない。
- ×2. 胸式呼吸
肋間筋の働きで胸郭を広げる呼吸。肋骨走行や呼吸筋の発達が進む7歳頃から優位となる。乳児には当てはまらない。
- ○3. 腹式呼吸
横隔膜の動きに依存する呼吸。肋骨が水平で呼吸筋が未熟な乳児期に優位となる正常な呼吸型。
- ×4. 胸腹式呼吸
胸郭と腹部を同時に用いる呼吸で、幼児期(2〜3歳頃)から学童期にかけて見られる移行期の型。乳児の段階ではまだ到達していない。
乳児のバイタルサインは呼吸数30〜40回/分、心拍数120〜140回/分が目安で、成人より頻呼吸・頻脈。腹式呼吸優位のため腹部を圧迫する衣服やおくるみは呼吸を妨げる。また舌が相対的に大きく、喉頭が高位(C3〜4付近)にあり、気道閉塞や誤嚥のリスクが高い。SIDS(乳幼児突然死症候群)予防の観点から仰臥位での睡眠、禁煙、母乳栄養が推奨される。
乳児の解剖学的特徴(肋骨の水平走行・呼吸筋未発達)から導かれる呼吸型を問う問題。年齢別の呼吸型の移行を押さえる。
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